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セールが終わって元の価格に戻したら、「カートが消えた」「高いと表示されて売れなくなった」—
そんな声がAmazon出品者の間で広がっています。
タイムセール終了後、正規の価格に戻したはずなのに販売が激減する…。
原因は、商品ページに表示される《一般的な価格より高いです》という文言。
場合によってはカートボックスが外れ、購入までの導線が途切れてしまうケースもあるようです。
今回は、こうした“販売妨害”ともとれる表示が出る背景や、実際に出品者が体験した事例、取れる対策について詳しくまとめます。
タイムセール終了後に現れる“謎の警告”
ある出品者が経験したのは、こういった流れでした:
- Amazonのファッションセールやおすすめタイムセールに参加
- 終了後、元の価格に戻す
- 商品ページ上部に
→《一般的な価格より高いです》
→《Amazonや他店では、より安い価格で販売されている場合がありました》
という表示が登場
- カートボックスが消滅し、売れ行きが激減
一時的な販促のつもりが、かえって販売に悪影響を及ぼす結果になってしまったのです。
出品者たちの声「これではビジネスが成り立たない」
この投稿には、多くの出品者から共感と怒りの声が寄せられました。
「Amazonの思惑が透けて見える」
- 「セールで値下げさせて回転を良くさせた後も、価格を維持させて手数料を多く取りたいのでは?」
- 「Amazonに従うだけでは不利。セールには参加しない方がいいのでは?」
「Amazonの営業担当さえ把握していない」
- 営業担当者に相談しても「Amazon側の不備」と説明されたのに、現場の表示は変わらないという報告も。
「AIの暴走では? 精度が不安定すぎる」
- 「カラーバリエーションが同価格にもかかわらず、1色だけ“価格が高すぎる”として出品停止された」
- 「Amazon以外のサイトと価格が違うだけで、勝手に“高い”と判定されることがある」
「自社サイト価格すら監視されている?」
- 「自社サイトで安く売っていると、Amazonもその価格に合わせろと言ってくるのでは…?」という懸念の声も。
なぜこのような表示が出るのか?考えられる原因
- 過去のセール価格と比較されている
→ 一度セールで大幅に値引きされた商品は、元の価格に戻すと「高い」と判断されがちです。
- 外部サイトでの価格差が影響している
→ 楽天やYahoo!ショッピング、自社サイトで同一商品を安く出していると、自動で検出されます。
- Amazonの“価格健全性”アルゴリズムによる自動判断
→ AIによってカートボックスの付与・除外が自動で行われており、詳細な基準は開示されていません。
出品者ができる対策まとめ
① Amazonサポートに「エビデンス付き」で問い合わせる
- 定価証明(メーカーサイト、カタログなど)を提示し、価格が正当であることを主張する
- 回答・修正までに1週間〜1か月かかるケースも
② 他モール・自社サイトの価格と整合性を持たせる
- 他所でAmazonより安く売っていると、自動的に「価格が高い」とみなされます
③ タイムセールの価格設定を慎重に行う
- 大幅な値下げ(10%以上)を避ける
- 値引きはポイント還元などで対応する
- セール前に価格を不自然に釣り上げることもNG(不当表示として判定される恐れ)
④ カートが外れた場合の応急策
- 一時的に価格を下げてカート復帰を図る
- 類似商品の価格・カート状況と比較し、改善の余地があるか確認する
⑤ 公的機関への相談も視野に
- 一部の出品者は「公正取引委員会への通報」を実行
- セラーからの申し出が増えれば、監視強化や制度の見直しにつながる可能性も
まとめ:セール参加は“後の影響”まで見据えた戦略を
Amazonでのタイムセールは、短期的な販売促進には有効ですが、終了後に“販売制限”が発生するリスクもあります。
売上を伸ばしたいがために安売りし、結果的にカートが外れ、長期的な利益を失うという本末転倒にならないよう注意が必要です。
今後は、
- 価格設定のルール理解
- セール後の影響分析
- 必要に応じたAmazonへの交渉
を戦略的に行い、出品者自身が守りと攻めのバランスを取ることが求められる時代に入っています。
ABOUT ME
40代半ばに原因不明の体調不良で会社を退社し、しばらく休んでも回復する兆しがないので、出来そうなことから小さく事業を始めました。
何か大きなことを成し遂げたわけではないですが、事業をやってみて気が付いたことを、記録として残していきます。