【Amazon Merch on Demand】そのデザイン、アウトかも!? 著作権違反でアカウント停止を防ぐチェックポイント

「え、これってダメだったの?」
そんな“うっかり著作権違反”が、Amazon Merch on Demandのアカウント停止につながることも。
この記事では、POD(プリントオンデマンド)で見落としがちな著作権・商標の落とし穴と、審査通過のために知っておきたいポイントを紹介します。
Amazon Merch on Demandとは?
Amazonが提供するプリント・オン・デマンド(POD)型の販売サービスです。
サービス概要
内容 | 説明 |
---|---|
対象者 | 個人・法人問わず、Amazonアカウントがあれば申し込み可能(審査あり) |
商品 | Tシャツ、パーカー、トートバッグ、スマホケース、マグカップなど |
在庫管理 | 不要(注文が入ってから生産) |
発送業務 | Amazonがすべて対応 |
利益 | 設定した販売価格 − 原価 − Amazon手数料 = 利益 |
納期 | 注文から数日~1週間以内に発送される(米国・日本ともに対応) |
クリエイターの作業内容
- オリジナルデザインを用意
- Amazon Merch on Demandの管理画面で商品にデザインを登録
- カテゴリやキーワード、価格を設定
- Amazon.co.jpやAmazon.comで販売開始
主な特徴・メリット
特徴 | メリット |
---|---|
在庫不要 | 仕入れ・保管が不要なのでリスクゼロ |
初期費用無料 | 登録・出品はすべて無料。売れるまでお金は一切かからない |
Amazon集客 | 世界最大級のモールで販売できる(集客力が段違い) |
自動印刷・発送 | 商品ごとに印刷・梱包・発送までAmazonが対応 |
販売国 | 日本、アメリカ、ドイツ、イギリスなど複数国で展開中 |
注意点
- 審査がある(誰でも使えるわけではない)
初期の申請では「ブランドの方向性」などを入力する必要があります。 - 著作権・商標に非常に厳しい
Amazonポリシー違反(既存キャラや商標を含むデザイン)で即アカウント停止の可能性もあります。 - 出品上限がある(Tier制度)
最初は10商品まで → 売れ行き次第で上限が拡大(Tier 10 → 25 → 100 → 500…)
「Merch by Amazon」と「Amazon Merch on Demand」は同じサービスです
混乱しがちですが、「Merch by Amazon」は旧名称で、現在は「Amazon Merch on Demand」が正式名称となっています。
提供されている内容や機能は変わらず、名前が変わっただけです。
項目 | Merch by Amazon | Amazon Merch on Demand |
---|---|---|
サービス名 | 旧名(〜2022〜2023年) | 現在の名称(公式表記) |
内容 | 同じ | 同じ |
提供元 | Amazon | Amazon |
そのため、ネット上にある古い解説記事や動画で「Merch by Amazon」と書かれていても、現在のAmazon Merch on Demandと同じものと考えて問題ありません。

「自作デザインなら安心」って、本当にそうですか?
「Tシャツにオリジナルのイラストを載せただけだから問題ないでしょ」
…もし、そう思ってAmazon Merch on Demandに出品しているなら要注意です。
自作であっても、著作権の問題に引っかかるケースは意外と多いんです。
たとえばこんなケース:
- アニメ風のキャラを描いたが、デザインや名称が既存作品と似すぎていた
- 「誕生日」「父の日」「卒業」など定番ワードに流行語やスラングを組み合わせた
- 背景素材にフリー画像を使ったが、商用利用NGだった
これらは無自覚でも著作権・商標権・パブリシティ権の侵害に該当する可能性があります。
実際に起きている!Merch on Demandアカウント停止の実例
Amazon Merch on Demandでは、著作権違反が疑われると即アカウント停止されるリスクがあります。
しかも、一度停止されると、異議申し立てをしても復活できないケースがほとんど。
「通知もなくデザインが削除された」「理由が明かされずBANされた」という声もSNSで散見されます。
あなたが意図していなくても、Amazonの審査AIや権利者からの通報によってアウトになる可能性は十分あるのです。
著作権違反を避けるための3つの基本ルール
① 「参考にした」はNG。完全オリジナルを意識する
たとえ一部を参考にしていても、似た構図や表現があればアウトです。
Amazonは“グレー”にも厳しく、判断基準はかなり保守的です。
② 商標チェックは絶対!
出品前には必ず、特許庁の「J-PlatPat」や「Trademarkia」などでキーワードを検索しましょう。
たとえば、「Super Dad」「Legendary Gamer」などのフレーズでも、商標登録されていることがあります。
③ 素材サイトの利用規約は最後まで読む
無料で使えるイラスト素材・フォントでも、商用利用禁止のものは多いです。
「加工すればOK」と思わず、明確に商用利用OKと書かれているものだけを使いましょう。
「amazon merch on demand 著作権」は最重要キーワード
いま、多くの出品者が「amazon merch on demand 著作権」というワードで情報を探しています。
それだけ、トラブルが多くて不安を感じているということ。
だからこそ、今後は単にデザインスキルを磨くだけでなく、
著作権や商標に強い“リスク管理スキル”も必須になります。
売れたいなら、グレーを狙わず“ホワイト”で勝負
著作権違反は「知らなかった」では済まされません。
あなたが苦労して作ったデザインも、ルールに違反していれば一瞬で削除され、アカウント停止の可能性すらあります。
安心して長く売り続けたいなら、
- オリジナル重視の企画
- 出品前の商標・著作権チェック
- 利用素材の再確認
この3つを徹底することが、最大のセーフティネットです。
“知らなかった”では済まされない——Amazon Merch on Demandで著作権違反を防ぐための心得
今回の体験では、Amazon Merch on Demandでのデザイン登録において、著作権や商標の落とし穴が意外と身近にあることを実感しました。
オリジナルだから安心、ではなく“似ている”だけでもNGになる可能性があるため、事前チェックと知識のアップデートが不可欠。
“描いて・調べて・守って・売る”——そんな気持ちになれる、POD運用の著作権対策記録でした。