【体験談】Amazon初心者がつまずいた「仕入れて売れなかった商品」3選とその理由

「これは売れると思ったのに、全然売れない…」
Amazonセラーを始めて最初にぶつかる壁が、“売れそうに見えるけど、実際は売れない商品”の存在です。
今回は、私が実際に仕入れて失敗した商品を3つご紹介します。
同じような落とし穴にはまらないよう、「なぜ売れなかったのか」「どこに注意すべきか」も詳しくまとめました。
失敗① 全国的に有名なキャラクターグッズ(期間限定)
「サンリオ」や「ちいかわ」など、有名キャラの“限定グッズ”は魅力的に見えますよね。
でも、安易なまとめ買いは危険。初心者が陥りやすい典型的な失敗例です。
なぜ仕入れた?
サンリオやちいかわなどの「期間限定キャラグッズ」。
セールで安くなっていたため、「限定品=プレ値になるかも」と思ってまとめて仕入れました。
なぜ売れなかった?
ところが実際には、期間終了後に一斉に市場に流れ出てしまい、同じように仕入れた出品者が多く、価格競争に巻き込まれる結果に。
最終的に赤字でも売れずに在庫だけが残ってしまいました。
- 期間終了後に全国の販売店で同時に安くなるため、誰でも仕入れ可能
- 出品者が一気に増えて値下げ競争が激化
- 原価割れしてもなかなか売れない
対処法(反省点)
こうした「埋もれやすい商品」は、たとえ人気キャラであっても慎重に見極める必要があります。
「寝かせてプレ値を待つ」という選択肢もありますが、初心者にはリスクが高く、資金や保管スペースを圧迫するだけになりがちです。
- 一時的に自社倉庫で半年~1年ほど寝かせて価格が戻るのを待つ方法もありますが、
- 売れる保証がない
- キャッシュフローが悪化する
- 保管スペース・管理コストがかかる
という問題があり、初心者にはおすすめできません。
失敗② 少し高級なキッチン用品・日用品(消耗品ではない)
「品質が良いもの=需要がある」という考え方は、一見正しく思えます。
しかし、近年は安価でデザイン性の高いブランドが増えたことで、「ちょっと良い」では差別化しづらくなってきました。
なぜ仕入れた?
以前は「ちょっと良い日用品」は需要があり、100円ショップとの差別化もできていたため。
品質がしっかりしていたので「多少高くても売れる」と判断しました。
なぜ売れなかった?
ところが、今は3COINS、ケユカ、無印、ニトリなどのプチプラ系ブランドが急成長。
おしゃれで機能性もある商品が低価格で手に入るため、わざわざ“やや高級”な商品を選ぶ理由が薄れてしまいました。
自分の家を見てみても、プチプラ商品が自然と増えていたことに気づき、納得…。
- 今は 3COINSやケユカなどの“プチプラPBブランド”が台頭
- 見た目・機能が似た商品が安価で手に入る
- 私自身も気づけば家に3COINSのキッチン用品が増えていた…
対処法(反省点)
仕入れ前には、「その商品、もっと安くて似たものがないか?」を徹底的にチェックするべきでした。
具体的には、3COINS・無印・ニトリ・IKEAあたりの商品ラインナップと比較し、価格も機能も被るようならスルーするのが正解です。
- 仕入れ前に、3COINS・ニトリ・IKEA・無印良品の商品と比較し、同じようなデザイン・機能のものがあれば避けること
- ただし、私はこのことに気づく前に仕入れてしまい、今も在庫を抱えています…
→ プチプラ商品と価格競争しても利益が出ないので、処分にも苦戦中です。
失敗③ ブームが過ぎた化粧品(韓国コスメなど)
SNSやYouTubeの影響で一気に火がつくこともある韓国コスメなどのトレンド商品。
一見すると「過去に売れていた=今も売れる」と思いがちですが、その判断が命取りになることもあるという典型的な失敗例です。
なぜ仕入れた?
Keepaのグラフでは1年前に爆発的に売れており、「価格も上がってたから今も売れる」と判断。
卸価格も安かったので利益が出ると踏んでいました。
なぜ売れなかった?
問題は、グラフの売上がその後じわじわと下がっていたこと。
「出品者が減ってるから売りやすくなったのかも」と楽観的に捉えていましたが、
実際には市場全体の関心が冷め、需要が激減していたという落とし穴にハマりました。
- 実はブームが完全に終了していた
- グラフの売上減少を「出品者が減ってるから」だと誤解
- 実際は、市場が縮小し、需要そのものが下がっていた
さらに最悪だったのが、
専売契約を持つ業者からAmazonに販売停止の申し立てが入ったこと。
- 警告メッセージが届き、慌ててFBAから返送
- もしAmazonが「模倣品」「サンプル無)などと判断した場合、商品没収+3か月分の保管料+処分費用を請求される可能性もあるという恐ろしいリスクが…
対処法(反省点)
この経験から得た教訓は、“売れる”ではなく“売っていいのか”を確認することの重要性を、痛感しました。
- 化粧品などの“ブーム商品”は、「今売れてるか」を最重要視
- 「出品者が減った=売れるチャンス」と思いこまず、なぜ減っているかを調べる
- 専売品・正規代理店の商品には特に注意が必要
初心者が仕入れやすい商品ジャンル(注意点付き)
ジャンル | なぜ仕入れやすい? | 注意点 |
---|---|---|
キャラクターグッズ | セールで安くなりやすい | 誰でも仕入れ可能、価格競争に注意 |
キッチン用品・日用品 | 利益率が高いものもある | プチプラ競合が多く、差別化が必要 |
韓国コスメなどのブーム商品 | 卸仕入れで利益が出やすい | ブーム終了と専売リスクに注意 |
仕入れやすいお店(初心者がよく使う)
店舗 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
ドン・キホーテ | セール商品が多く利益が出しやすい | 人気商品はライバルも多く、回転が速い |
ロフト・東急ハンズ | ニッチ商品が狙える | 高価格帯は競争に注意 |
家電量販店のワゴン | 仕入れやすい値引きあり | 相場チェック必須(Amazonでは利益出ない商品も多い) |
「仕入れやすい=売れる」ではない
今回ご紹介したように、仕入れやすい商品ほど“誰でも真似できる”ため、ライバルが一気に増えがちです。
大事なのは、「今の市場で本当に売れているか?」「その商品を売るための差別化ができるか?」を見極めること。
特に初心者のうちは、
- 価格競争に巻き込まれにくい
- 市場が過熱していない
- 見込み客がしっかり存在する
そんな“穴場ジャンル”を狙うのが、安全なスタートになります。
初心者にオススメ商品・戦略
