投資・株
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桐谷さんが小倉優子に伝授!利回り4%以上を狙う「高配当&優待株」の買い時と鉄板銘柄

おっさん事業主
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「新NISA、始めたはいいけど、どの株を買えばいいの?」 「桐谷さんみたいに、優待でお得に生活してみたい!」

そんな、すべての個人投資家が抱える疑問や憧れに、答えるための“神メンバー”が集結しました。

この記事では、タレントの小倉優子さんがMCとして、経済アナリストの馬渕磨理子さん、そして“株主優待名人”桐谷広人さんに、投資と優待の極意を尋ねた、マネックス証券主催の豪華対談イベントを徹底レポートします。

桐谷さんが41年の投資経験の末にたどり着いた、「配当+優待利回り4%以上」という、優良株を見抜くためのシンプルな合格基準とは?そして、彼が「長く持つほど最強」だと断言する、具体的な鉄板銘柄まで。

【第4部】お得な投資・優待が知りたい!小倉優子さんが馬渕さん・桐谷さんにズバリ聞きます|お客様感謝Day2025(2025年3月開催)

動画で紹介された株や投資のコツを、初心者でも分かるようにまとめました。

注意:投資は自己責任でお願いします。この記事は動画の内容をまとめたものであり、投資を推奨するものではありません。

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登壇者の自己紹介と投資を始めたきっかけ

桐谷広人さん(株主優待名人)

  • 自己紹介
    • 常に優待券が詰まったリュックと財布を持ち歩き、日々の生活を優待で楽しむ「株主優待名人」。自転車で会場まで来るほどエネルギッシュ。
  • 投資を始めたきっかけ
    • 46年前、将棋のプロ棋士時代に証券マンの団体で将棋の師範を務めていたことがきっかけ。付き合いで株を買ったら上がり、その後バブル崩壊やリーマンショックで大損を経験。この時に優待株をたくさん持っていたおかげで「貧乏暮らし」を乗り切れた経験から、値上がりを狙わず優待を楽しむ投資法に転換。「欲を出さなければ良い人生になった」と語る。

小倉優子さん(タレント)

  • 投資のきっかけと中断
    • リーマンショックの前に、経済雑誌『ZAi(ザイ)』での連載がきっかけで株式投資を始めました。しかし、その後のリーマンショックで大きな損失を経験。子育てなども重なり、一度投資から離れていました。
  • 投資の再開
    • 2024年の夏、株価が大きく下落したタイミングで「どうせまた上がるだろう」と直感し、投資を再開しました。このタイミングでの参入は、他の登壇者からも「素晴らしい」と評価されています。
  • 現在の投資スタイル
    • 2025年に入ってからの相場を「難しい」と感じており、最近は積極的に売買はせず、保有している株を「放置」している状態だと語っています。
    • 株主優待には詳しくなく、これから学んで楽しみたいとのこと。また、新NISAにも関心を示しており、iDeCo(イデコ)はすでに始めていることも明かしました。

馬渕磨理子さん(経済アナリスト)

  • 投資を始めたきっかけ
    • 大学院卒業後の就職活動で全滅。中小企業に入社し、そこで「金融の知識をつければ自立できる」と上司に言われ、法人資産運用を通じて投資を開始。

桐谷流「高配当×優待株」の選び方と買い時

小倉優子さんからの「優待株の買い時やおすすめ銘柄を知りたい」という質問に対し、桐谷さんが自身の投資哲学を具体的に解説しました。

優待株は「日本独自」の素晴らしい制度

日本には「配当も優待ももらえる」という、世界でも珍しい優れた制度があることを強調。

買い時は「安い時」を狙う

権利確定日が近づくと株価は上がるため、権利日前に高くなった時は買わない

「麦藁帽子は冬に買え」という相場格言のように、安くなった時、暴落した時が買い時だと語る。昨年8月5日の暴落時には、朝から21銘柄も買い増しした経験も披露。「自分が買うより前に買った人はもっと損している」という前向きな(?)姿勢。

桐谷流「合格基準」は「配当+優待利回り4%以上」

配当と優待を合わせた総合利回りが4%以上あれば「合格」。株価が下がっても利回りが上がるため、「優待をなくさない限り、そうそう株価は下がらない」という持論。

「連続増配株指数」で優良銘柄を探す

日経新聞が発表している「日経連続増配株指数」には、35年連続増配の花王などの優良企業が70銘柄ほど含まれている。

ただし、花王や小林製薬は、連続増配でも優待がない、またはスタート時の配当利回りが低いため、桐谷さんの基準では「失格」になる場合がある。

長期保有優遇銘柄が最強

リコーリース (8566)

  • 特徴
    • 企業向けの「サブスク・レンタル」の専門家: リコーリースは、企業が事業で使う様々なモノを、購入する代わりに月々の料金で貸し出す「リース」や「レンタル」を主な事業とする会社です。身近な例では、会社にあるコピー機やパソコン、お店のレジなどが挙げられます。
    • 企業の「困った」を解決する金融サービス: 企業が新しい設備を導入したい時などに、資金を融資する「ファイナンス」事業も手掛けています。モノとお金の両面から、主に中小企業の成長を支える、社会にとって重要な役割を担っています。
    • 「リコー」ブランドの安定基盤: 大手事務機器メーカーである「リコー」グループの一員であり、その安定した顧客基盤やブランド力が、会社の強みとなっています。
  • メリット
    • 伝説的な「連続増配」の実績: この株の最大の魅力は、約30年間も毎年欠かさず配当金(お小遣い)を増やし続けているという、驚異的な実績です。これは、会社の経営が極めて安定しており、株主への還元を何よりも大切に考えていることの力強い証明です。
    • 長く持つほど価値が増える「株主優待」: ご指摘の通り、株主優待として全国で使えるQUOカードがもらえます。さらに、1年以上継続して株を保有すると4,000円分、3年以上だと5,000円分へと、もらえる金額がグレードアップする「長期保有優遇制度」があり、長く応援する株主を大切にする姿勢が明確です。
    • 高い合計利回り: 毎年増え続ける配当金と、長く持つほどお得になる株主優待を合わせると、総合的な利回りは非常に高く、安定した収益(インカムゲイン)を求める投資家にとって大きな魅力となっています。
  • デメリット
    • 金利の変動に影響されやすい: リースや金融事業は、世の中の金利の動きに業績が影響されやすいという特徴があります。将来、金利が大きく変動する局面では、会社の収益に影響が出る可能性があります。
    • 景気の波の影響を受ける: 景気が悪化すると、企業は新しい設備への投資を控える傾向があります。そうなると、リース契約の需要が減少し、リコーリースの業績も影響を受ける可能性があります。
    • 爆発的な成長は期待しにくい: 事業の性質上、ベンチャー企業のように業績や株価が短期間で何倍にもなるような急成長は期待しにくいです。資産をじっくりと安定的に育てたい人向けの銘柄と言えます。
  • 未来の見通し
    • 「所有から利用へ」という時代の流れ: モノを「買う」のではなく、必要な時に「利用する」というサブスクリプションのような考え方は、社会全体の大きなトレンドです。この流れは、リースを本業とするリコーリースにとって強力な追い風となります。
    • 中小企業の設備投資を支える役割: 人手不足の解消や生産性向上のため、中小企業においてもIT機器やロボット導入のニーズが高まっています。同社がこうした企業の設備投資を支えることで、安定した成長が期待されます。
    • 新たな領域への挑戦: 従来の事務機器だけでなく、医療機器や環境・省エネ関連設備など、今後成長が見込まれる新しい分野でのリース事業を強化しています。これにより、事業の幅を広げ、さらなる成長を目指しています。

芙蓉総合リース (8424)

  • 特徴
    • リース業界の「デパート」: 芙蓉総合リースは、特定の分野に特化するのではなく、非常に幅広いモノやサービスを扱う「総合リース会社」の大手です。企業のオフィスにあるパソコンから、工場の機械、不動産、さらには空を飛ぶ航空機まで、あらゆるものをリース(長期的なレンタル)の形で提供しています。
    • みずほグループとの強いつながり: 旧芙蓉グループの流れを汲み、みずほフィナンシャルグループと強いつながりを持つ企業です。この強力なバックボーンが、事業の安定性と信頼性を高めています。
    • 社会を支える金融サービス: 企業が新しい挑戦をする際の設備投資を、リースや融資といった金融サービスで支える、日本経済にとって重要な役割を担っています。
  • メリット
    • 20年以上の「連続増配」という実績: この会社の最大の魅力の一つが、20年以上にわたって毎年配当金(お小遣い)を増やし続けているという、驚異的な実績です。これは、安定して利益を出し続け、株主への還元を重視する経営姿勢の力強い証明と言えます。
    • 選べる株主優待: 株主優待として、全国で使えるQUOカードまたは図書カードのどちらか好きな方を選んでもらえます。生活の中で役立つ実用的な優待は、個人投資家にとって嬉しいポイントです。
    • 高い配当利回り: 株主優待に加えて、配当利回りも4%近い高水準です。配当と優待を合わせた総合的な利回りは非常に高く、安定した収益(インカムゲイン)を求める投資家にとって大きな魅力となります。
  • デメリット
    • 投資に必要な金額が非常に大きい: ご指摘の通り、この銘柄への投資の最大のハードルは、その価格の高さです。通常の単位である100株を購入するには、100万円を大きく超える資金が必要となり、初心者の方が最初に選ぶには非常にハードルが高いと言わざるを得ません。
    • 景気の波に影響されやすい: リース事業は、企業の設備投資の動向に業績が左右されます。景気が悪化して企業が投資に慎重になると、芙蓉総合リースの業績にも影響が出る可能性があります。
    • 金利の変動リスク: リースや金融事業は、世の中の金利の動きに収益が影響されやすいという特徴があります。将来、金利が大きく変動する局面では、注意が必要です。
  • 未来の見通し
    • 環境・エネルギー分野への注力: 世界的なテーマである脱炭素社会の実現に向けて、太陽光発電設備といった再生可能エネルギー関連のリースに力を入れています。この「グリーン」分野は、今後の大きな成長ドライバーとして期待されています。
    • 航空機リース事業の回復と成長: コロナ禍で大きな影響を受けた航空業界ですが、世界的な人の移動の回復に伴い、航空機リース事業も本格的な回復・成長軌道に乗ることが見込まれます。この分野は同社の得意とする領域の一つです。
    • 企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援: 企業の生産性向上に不可欠な最新のIT機器やソフトウェアのリースを通じて、日本企業のDX化を支えています。この分野の需要は今後も堅調に推移すると考えられます。

OCHIホールディングス (3166)

  • 特徴
    • 「家づくり」を支える縁の下の力持ち: OCHIホールディングスは、フローリングや壁紙、キッチン、お風呂といった、家づくりに欠かせない住宅建材や設備を扱う「専門商社」です。メーカーから商品を仕入れ、地域の工務店やハウスメーカーに供給する、住宅業界の重要な「ハブ」の役割を担っています。
    • 西日本が地盤のトップクラス企業: 特に九州を地盤とし、西日本エリアでは住宅資材の卸売でトップクラスのシェアを誇ります。M&A(企業の合併・買収)を積極的に行い、全国に拠点を広げています。
    • 暮らしに関わる幅広い事業: 住宅建材だけでなく、エアコンや暖房機器などを扱う事業や、木材を加工する事業も手掛けており、私たちの暮らしに幅広く関わっています。
  • メリット
    • 非常に高い利回り(配当+優待): この株の最大の魅力は、株主への手厚い還元です。3.5%を超える高い配当利回りに加え、株主優待として全国のコンビニなどで使える便利なQUOカード2,000円分がもらえます。この二つを合わせた総合利回りは非常に高く、投資家にとって大きな魅力です。
    • 連続増配の実績: ご提示の「53年」という記録ではありませんが、OCHIホールディングスは10年以上にわたって毎年配当金を増やし続けている(連続増配)という素晴らしい実績を持っています。これは、安定して利益を出し、株主を大切にする経営姿勢の証明です。
    • 安定した需要: 人々が家に住み続ける限り、新築だけでなく、リフォームやリノベーションの需要は無くなりません。特に、既存住宅の価値を高めるリフォーム市場は、今後も安定した成長が見込まれ、同社の事業を支えます。
  • デメリット
    • 住宅着工数の影響を受ける: 人口減少などを背景に、国内の新設住宅着工戸数は長期的に減少傾向にあります。この市場の変化にどう対応していくかが、今後の課題となります。
    • 資材価格や物流費の変動: 海外から木材などを輸入しているため、世界的な資材価格の高騰(ウッドショックなど)や、円安、物流費の上昇などが、会社の利益を圧迫する可能性があります。
    • 地味で目立たない存在: 私たちが直接商品を買う会社ではないため、一般の知名度は高くありません。そのため、話題のハイテク株のように、株価が急騰するようなタイプの銘柄ではありません。
  • 未来の見通し
    • リフォーム・リノベーション市場の拡大: 日本の住宅は、新築中心の時代から、今ある家を長く大切に使う「ストック活用」の時代へとシフトしています。性能を高めるリフォームや、暮らしに合わせたリノベーション市場の拡大は、同社にとって大きなビジネスチャンスです。
    • 環境配慮型・省エネ建材の需要増: 脱炭素社会への関心の高まりから、断熱性能の高い窓や省エネ性能の高い住宅設備など、環境に配慮した建材の需要が増えています。こうした時代のニーズに応える商品を提供することで、さらなる成長が期待されます。
    • M&Aによる全国展開の加速: これまで培ってきたM&Aのノウハウを活かし、まだ手薄な東日本エリアなどへ拠点を広げていくことで、全国をカバーする住宅建材のリーディングカンパニーへと成長していくことが見込まれます。

おすすめ銘柄

NTT (9432)

  • 特徴
    • 日本の通信を支える巨人: スマートフォンの「ドコモ」や、インターネットの「フレッツ光」などを提供する、私たちの生活に欠かせない通信会社のトップランナーです。社会を根底から支える、非常に安定性が高い企業です。
    • 投資デビューの代名詞へ: 以前は株価が高く手が出しにくかったですが、2023年に株を25分割。その結果、現在では約1万5千円という非常に少ない資金で100株の株主になれるようになり、「投資の最初の第一歩」として絶大な人気を集めています。
  • メリット
    • お小遣い(配当)とポイント優待の二刀流: 3%を超える高い配当利回りに加え、株主優待としてdポイントがもらえます。この優待は、2年以上株を保有すると1,500ポイント、5年以上保有すると3,000ポイントがもらえる仕組み。長く応援するファン(株主)を大切にする姿勢が明確です。
    • 始めやすさが最大の武器: なんといっても、約1万5千円という手軽な金額から始められるのが最大の魅力。「いきなり大きな金額は怖い…」と感じる初心者の方が、安心して投資を体験するのに最適な銘柄です。
    • 揺るぎない安定感: 通信は電気やガスと同じ社会インフラ。景気が悪くなっても需要がなくならないため、会社の経営が非常に安定しており、配当金が突然なくなるリスクが低いと考えられています。
  • デメリット
    • 爆発的な成長は期待しにくい: すでに巨大な「大人」の企業のため、ベンチャー企業のように株価が短期間で何倍にもなるような急成長は考えにくいです。コツコツ安定的に資産を育てたい人向けの銘柄と言えます。
    • 国の意向に左右されることも: 政府が主要な株主であるため、時に「携帯料金の値下げ」といった政治的な判断が業績に影響を与える可能性があります。
    • ライバルとの厳しい競争: KDDI(au)やソフトバンク、楽天モバイルなど、強力なライバルとの競争が常にあり、価格競争などが利益に影響する可能性があります。
  • 未来の見通し
    • 未来の通信「IOWN」構想: 今の「5G」のさらに先を行く、超高速・低消費電力の新しい通信技術「IOWN(アイオン)」の開発を世界に先駆けて進めています。これが実現すれば、自動運転や遠隔医療など、社会を根底から変える可能性を秘めています。
    • AI社会の頭脳を担う: AIの発展に不可欠な「データセンター」事業では国内最大級。今後ますます重要になるデータの保存・処理という、AI社会の心臓部を担う存在として成長が期待されます。
    • 世界で戦うNTTへ: 国内だけでなく、海外のIT企業を積極的に買収し、世界中でビジネスを拡大しています。「日本のNTT」から「世界のNTT」へと進化を続けており、海外での活躍が未来の大きな成長エンジンになると見込まれています。

ソフトバンク (9434)

  • 特徴
    • 「PayPay」でおなじみの通信大手: スマートフォンキャリアの「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」を運営する、日本の通信業界の巨大企業です。今やキャッシュレス決済の代名詞となった「PayPay」も、同社グループの中核事業の一つです。
    • 通信を軸に多角的に事業を展開: 安定した通信事業を基盤としながら、インターネット広告や法人向けのITソリューション、金融サービスなど、幅広い分野で事業を展開しています。
    • 投資の始めやすさ: 100株を約2万円という少額から購入できるため、NTTと同様に「投資の最初の第一歩」として初心者の方から人気を集めています。
  • メリット
    • 高い配当利回りとPayPayポイント優待: 4%を超える高い配当利回りは、投資家にとって最大の魅力の一つです。それに加え、株主優待として1年以上株を保有するとPayPayポイント1,000円相当がもらえます。現金に近い配当と、普段の買い物で使えるポイントの両方が得られるのは嬉しいポイントです。
    • 「PayPay経済圏」の圧倒的な成長性: 登録者数6,000万人を超える「PayPay」は、単なる決済アプリにとどまりません。PayPayを軸とした金融サービス(証券、保険、ローンなど)や、クーポン、ポイント運用など、私たちの生活に深く根差した「スーパーアプリ」へと進化を続けており、今後の大きな成長の柱として期待されています。
    • AI革命を推進する存在: 親会社であるソフトバンクグループが主導するAI革命において、ソフトバンクは国内事業の中核を担います。AIを活用した新しいサービスの開発や、法人向けAIソリューションの提供など、日本のAI社会をリードしていく存在になることが見込まれます。
  • デメリット
    • 配当への依存度が高い経営: ソフトバンクは、利益の多くを配当金として株主に還元する「高配当」方針を掲げています。これは株主にとって魅力的ですが、裏を返せば、会社内に成長のための資金をあまり残さない経営スタイルとも言え、将来の大きな設備投資などで配当方針が変わるリスクもゼロではありません。
    • ライバルとの厳しい競争: NTTやKDDI、楽天モバイルなど、強力なライバルとの競争が常にあります。顧客獲得のための価格競争などが、利益に影響する可能性があります。
    • 親会社(ソフトバンクグループ)の影響: 投資会社である親会社のソフトバンクグループの経営戦略や財務状況が、子会社であるこの会社の株価に影響を与える可能性があります。
  • 未来の見通し
    • 法人向け事業の拡大: 個人のスマートフォン利用が成熟する中、今後は法人向けのITサービスやAIソリューションが大きな成長分野となります。日本中の企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援することで、安定した収益基盤をさらに強化していくことが期待されます。
    • 次世代社会基盤の構築: 高速・大容量通信「5G」の展開はもちろん、あらゆるモノがネットにつながるIoTや、自動運転、スマートシティといった、未来の社会に不可欠なインフラの構築をリードしていきます。
    • 金融事業のさらなる進化: 「PayPay」を通じて得られる膨大なデータを活用し、より一人ひとりに最適化された金融サービスを提供していくことが見込まれます。決済だけでなく、資産運用や融資といった分野での成長が期待されます。

バロックジャパンリミテッド (3548)

  • 特徴
    • 「MOUSSY」「SLY」など人気ブランドを展開: 20代の女性を中心に絶大な人気を誇る「MOUSSY(マウジー)」「SLY(スライ)」といった、ファッション性の高いアパレルブランドを多数展開している会社です。
    • カリスマ店員を生んだ「接客力」が強み: 企画から製造、販売までを一貫して行うビジネスモデルの中でも、特にファッション感度の高い店員による接客・提案力に強みを持ち、多くのインフルエンサーを輩出してきました。
    • 海外にも積極的に挑戦: 日本国内だけでなく、特に中国で大きな事業基盤を築いており、北米などにも進出するグローバルなアパレル企業です。
  • メリット
    • 驚異的な総合利回り: この株の最大の魅力は、なんといっても株主への手厚い還元です。株価にもよりますが、高い配当金に加えて、お店や通販サイトで使えるお買い物券(年間4,000円分)がもらえるため、合計した利回りが10%を超えることもあります。(100株保有時)
    • 優待でお得にファッションを楽しめる: 自社ブランドのファンであれば、優待券を使って欲しかった服や小物を安く手に入れることができます。「好き」を応援しながら、自分自身もお得になれる、理想的な関係を築ける銘柄です。
    • 「お買い得」なタイミングを狙える: 人気アパレル株でありながら、時に株価が大きく下がり、年間で見ても安い価格帯(年安値)をつけることがあります。このようなタイミングは、高い利回りを狙う投資家にとって絶好のチャンスとなる可能性があります。
  • デメリット
    • 流行の変化が激しい業界: ファッション業界は、消費者の好みの移り変わりが非常に早く、常に新しいトレンドを生み出し続ける必要があります。もし流行を読み違えれば、業績に大きな影響が出る可能性があります。
    • 景気や消費マインドに左右されやすい: 景気が悪化して人々の財布の紐が固くなると、ファッションへの出費は後回しにされがちです。特に、同社のターゲットである若者層の消費マインドの変化には注意が必要です。
    • 海外事業のリスク: 大きな収益源である中国事業は、現地の景気動向や、予期せぬ政治的な出来事(地政学リスク)の影響を受ける可能性があります。
  • 未来の見通し
    • 海外、特に北米・欧州市場への本格展開: 中国市場が成熟期に入る中、今後の成長の鍵を握るのが、MOUSSYのデニムなどが評価されている北米や欧州市場です。現地の有力なセレクトショップなどへの卸売を拡大し、グローバルブランドとしての地位を確立できるかが注目されます。
    • 新たな顧客層(大人世代)の開拓: これまでの若者向けブランドで培ったノウハウを活かし、ファッション感度の高い40代以上の大人世代に向けた、新しいブランドの開発を進めています。これが成功すれば、新たな収益の柱となる可能性があります。
    • EC・デジタル化の推進: 中国で強みを持つライブコマース(ライブ配信での商品販売)のノウハウを日本でも活かしたり、自社ECサイトを強化したりすることで、オンラインでの売上をさらに伸ばしていくことが期待されます。

注意!「買ってはいけない株」の見分け方

馬渕さんからの質問で「配当利回り8.4%のダイドーリミテッド」を例に、高利回りでも危険な銘柄の見分け方を解説しました。

「配当0で優待だけ異常に良い株」は危険

赤字経営なのに配当を出さず、優待だけが異常に良い企業は、株主集めの「餌」の可能性が高い。将来、優待廃止や経営悪化のリスクが高い。

「見かけの利回り」に騙されない

ダイドーリミテッド (3205) のように、過去11年間も赤字が続き、資産を切り売りして配当を出しているような銘柄は、見かけの配当利回りが高くても危険。

PBRやPERなどの指標で、会社の業績が悪いことを確認すべき。

「詐欺的」な優待銘柄も存在する

レボリューション (8894) のように、14%もの高利回り優待を「発表だけ」して、多くの投資家を誘い込み、一度も優待を実施せずに廃止した事例も紹介。購入前に「会社の業績や財務状況」をしっかり確認することの重要性を強調。

ユニークすぎる優待は「自分にとって」の価値で判断

結婚相談所の割引券など、一部の人にしかメリットがない優待は、利回りが高く見えても自分に必要なければ価値はゼロ。

    NISA(旧NISA)と日本株の未来

    日本株は「これからも上がる」

    明治11年の株式市場創設以来、配当込みの平均リターンは584倍。「短期的には損をしても、長く持てば物価や賃金の上昇を上回って株価は上がる」と断言。

      新NISAは「みんなで儲ける」チャンス

      新NISAの非課税制度によって、個人投資家が買いやすくなり、株価上昇の大きな要因となっている。

      買うべきタイミング:「みんなが買っている時ではない」

      「みんなが買っている時(例:新NISA開始直後)」は株価が高い。昨年8月5日のように「一瞬下がった時」など、安い時に狙っている優待株を買うのが賢い戦略。

      桐谷さんの「優待生活」と資産管理

      • 現在の保有銘柄数
        • 約1400社。うち優待株が850~900社。
      • 保有株数
        • ほとんどの優待銘柄は100株(最小単元)で保有。優待は多くの場合、100株が最も利回りが高くなるため。
      • 資金管理
        • 仕事で稼いだお金が貯まると、優待株や高配当株を買い増ししていくスタイル。
      • 優待財布と期限管理
        • 優待券には期限があるため、専用の財布で管理し、期限が短いものから使う。「ボケ防止にもなる」と冗談交じりに語る。期限切れでがっかりすることも。
      • 分散投資のメリット
        • リスク軽減
          • どこかの会社が潰れても、他の銘柄でカバーできる。
        • 特典の増加
          • 議決権行使するだけでクオカードがもらえる会社もある。公開買付(TOB)で高く買い取ってもらえるチャンスも増える。
        • 郵便物の山
          • 権利確定日には200通以上の郵便物が届き、開封作業も一苦労だが、それが楽しみでもある。

      41年でたどり着いた「人生を豊かにする投資法」

      桐谷さんが41年かけてたどり着いた結論は、「配当と優良な優待が充実した、堅実な企業を、株価が安くなった時に買い、長く持ち続ける」という、王道かつ非常に力強い投資法でした。

      このシンプルな原則は、情報が溢れ、市場が混乱しがちな現代において、私たち個人投資家が長期的に資産を築き、優待で人生を豊かにしていくための、最も信頼できる道しるべと言えるでしょう。

      まとめ

      今回は、桐谷広人さん、小倉優子さん、馬渕磨理子さんという豪華メンバーによる、「お得な投資・優待」対談の模様をお届けしました。

      小倉優子さんが、私たち初心者の気持ちを代弁してくれたおかげで、桐谷さんが41年かけて築き上げた、極めてシンプルで、しかし強力な投資哲学が、より明確になりました。

      最後に、あなたのNISAを成功に導く「桐谷流・3つの黄金律」を、もう一度心に刻みましょう。

      1. 「配当+優待利回り4%以上」を、投資の合格ラインとする
        • このシンプルな基準を持つだけで、数多ある銘柄の中から、株主還元に積極的な優良企業を、効率的に絞り込むことができます。
      2. 買い時は「暴落時」。麦藁帽子は、冬に買え
        • 周りが熱狂している権利確定月直前は、高値掴みのリスクがあります。市場全体が悲観に暮れている「安い時」こそ、優良株を仕込む絶好のチャンスです。
      3. 最強の銘柄は「長期保有優遇」がある会社
        • リコーリース芙蓉総合リースのように、長く応援してくれる株主を、より手厚くもてなしてくれる企業こそ、あなたの資産を長期で安心して預けられる、最高のパートナーです。

      桐谷さんの投資術は、単にお金を増やすためのテクニックではありません。優待を通じて社会と繋がり、日々の生活を豊かにしていく、一つの「生き方」そのものです。ぜひこの記事を参考に、あなたも「利回り4%」という羅針盤を手に、楽しく、そして賢い優待投資の旅を始めてみてください。

      ご注意

      本記事は動画の内容をまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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      急に事業を始めた人
      40代半ばに原因不明の体調不良で会社を退社し、しばらく休んでも回復する兆しがないので、出来そうなことから小さく事業を始めました。 何か大きなことを成し遂げたわけではないですが、事業をやってみて気が付いたことを、記録として残していきます。
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