【金投資】K10(10金)のネックレスは資産になる?K18との違いや「リアルな価値」を徹底解説
「金相場が最高値を更新!」というニュースを見るたびに、手持ちのジュエリーを見てこう思いませんか? 「私が持っている10金(K10)のピアスやネックレスも、高く売れるのかな?」
結論から言うと、残念ながら「K10は、資産としてはほとんど期待できない」というのが現実です。
今回は、なぜK10は資産になりにくいのか? K18や純金となにが違うのか? 金の基礎知識と、資産価値の真実をわかりやすく解説します。
結論:K10は基本的に「資産」にはなりません
冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、K10のジュエリーは「資産(投資)」ではなく、あくまで「ファッション(消費)」と捉えるのが正解です。
理由は大きく分けて3つあります。
理由① 純金に比べて「金の含有量」が低すぎる
「K10(10金)」という数字は、金が含まれている割合(純度)を示しています。
- K24(純金):純度 99.9%
- K18(18金):純度 75%
- K10(10金):純度 41.7%
ご覧の通り、K10は半分以上(約58%)が金以外の金属(銀・銅・亜鉛など)です。 買取店での査定額は「純粋な金の重さ」で決まるため、半分以上が混ぜ物であるK10は、どうしても評価が低くなってしまうのです。
理由② 「ブランド料・デザイン料」が上乗せされている
K10のアクセサリーは、4℃やアガットなどのファッションブランドでよく使われます。 店頭で2万円で売られているピアスも、その内訳のほとんどは「デザイン費」「ブランド料」「店舗の利益」です。
- 購入価格:20,000円
- 金の価値:数千円程度(※重さによる)
売却時には「金の価値」だけで計算されるため、買った値段と売れる値段のギャップが非常に大きくなります。
理由③ 相場が上がっても恩恵が少ない
ニュースで「金価格が高騰!」と言っても、K10に含まれる金は微量です。 例えば金相場が1gあたり1,000円上がったとしても、0.5gしか金が含まれていないK10ピアスなら、価値は数百円しか上がりません。
一目でわかる!金の種類別「資産価値ランク」
どの「K(カラット)」を買えば資産になるのか、一覧で比較しました。
| 種類 | 金の含有率 | 資産価値 | 特徴 |
| K24 (純金) | 99.9% | ★★★★★ | 資産の王様。延べ棒(インゴット)やコインなど。柔らかすぎてジュエリーには不向き。 |
| K22 (22金) | 91.7% | ★★★★★ | 純金に近い資産価値。アジア圏やインドのジュエリーで人気。 |
| K18 (18金) | 75.0% | ★★★★☆ | 資産と実用のバランスが良い。日本の高級ジュエリーの主流。 |
| K14 (14金) | 58.5% | ★★☆☆☆ | ハワイアンジュエリーなどで人気。資産性は中くらい。 |
| K10 (10金) | 41.7% | ★☆☆☆☆ | ファッション特化。値段が安く手軽だが、資産価値は弱い。 |
それでも「K10」が選ばれる理由(メリット)
「じゃあK10はダメな金属なの?」というと、そうではありません。 資産価値は低いですが、「普段使いのアクセサリー」としては非常に優秀です。
- 硬くて丈夫:
- 純金は柔らかく傷つきやすいですが、K10は他の金属が多く混ざっているため硬度が高く、変形しにくいです。
- 価格が安い:
- K18に比べて手頃な価格で、流行のデザインを取り入れやすいです。
- 色味のバリエーション:
- 混ぜる金属によって、ピンクゴールドやホワイトゴールドなど、様々な色味を出しやすい特徴があります。
資産として「金」を持ちたいならどうする?
もしあなたが「ファッションだけでなく、将来お金になるものを持ちたい」と考えるなら、以下の選び方をおすすめします。
① 資産目的なら「K18」以上を選ぶ
自分へのご褒美ジュエリーを買う際、予算が許すならK18(18金)を選びましょう。 K18であれば、将来手放す際にもまとまった金額(数万〜数十万円)になる可能性が高いです。特に「喜平(きへい)ネックレス」などは、デザイン費が少なく地金価値に近いため、資産性が高いです。
② コインやインゴットを買う(K24)
純粋な投資なら、アクセサリーではなく「メイプルリーフ金貨」や「小さなインゴット(5g〜)」を買うのが最も効率的です。
③ K10でも「地金(じがね)」としてならOK
「ブランド料」が乗っていない、シンプルなK10のチェーンなどを安く買えるのであれば、インフレ対策として「現物の金」を持つ意味はゼロではありません。
まとめ
- K10(10金):
- 金の含有量は約42%。資産価値は弱く、ファッション用と割り切るべき。
- K18(18金):
- 金の含有量は75%。資産価値と実用性を兼ね備えた「ジュエリー資産」の最低ライン。
- K24(純金):
- 金の含有量は99.9%。完全な「資産」。
「K10のネックレスを売りに行ったら、ランチ代くらいにしかならなかった…」とガッカリしないよう、購入する時は「おしゃれ代」と割り切って楽しむのが、K10との正しい付き合い方です。
本記事の金の純度データおよび市場評価は、以下の貴金属情報を参考にしています。
- 田中貴金属工業
- 金・プラチナの基礎知識
- 毎日の「金地金価格(税込小売価格)」や、純度(K24〜K10)による買取価格の推移が確認できます。
- 日本ジュエリー協会 (JJA)
- ジュエリーの基礎知識
- 日本国内におけるジュエリーの品位区分(K18が主流である背景など)に関するガイドライン。
- RE:TANAKA(リ・タナカ)
- RE:TANAKA
- 貴金属ジュエリーのリサイクルシステムにおける、品位ごとの取扱基準。
