【開業直後でもOK】最大200万円補助!「小規模事業者持続化補助金」活用ガイド
「開業したばかりで資金に余裕がない……」 「集客のために広告を出したいけれど、費用が心配……」
事業を始めたばかりの時期は、こうしたお悩みが尽きないものです。しかし、「補助金は大企業や実績のある会社だけのもの」だと諦めていませんか?
実は、開業直後の個人事業主の方でも活用できる国の制度があります。それが「小規模事業者持続化補助金」です。
今回は、知らないと数十万円単位で損をしてしまうかもしれない、この制度の仕組みと活用方法を分かりやすく解説します。
結論:開業1ヶ月目でも申請可能です
まず結論から申し上げますと、開業届を出したばかりの個人事業主や、設立直後の小規模法人でも申請が可能です。
この補助金は、販路開拓(集客)や業務効率化にかかる経費の一部を国が支援してくれる制度です。
どのくらい補助されるの?
かかった費用の 2/3(条件により3/4) が補助されます。
- 通常枠: 最大 50万円
- 創業枠など: 最大 200万円
- ※特定創業支援等事業の支援を受けた場合など、条件を満たすと上限が引き上がります。
年に数回公募が行われており、商工会議所や商工会の手厚い無料サポートを受けられるのも大きな特徴です。
誰が対象になる?
売上の規模は関係ありません。重要なのは「従業員の数」です。以下の人数以下であれば、「小規模事業者」として対象になります。
- 商業・サービス業(宿泊・娯楽業除く): 従業員 5人以下
- 製造業・建設業・宿泊業・娯楽業など: 従業員 20人以下
つまり、「自分ひとり(+家族)」で運営している個人事業主の方は、まさに対象となります。
何に使える?(対象経費)
「販路開拓(売上アップ)」や「業務効率化」につながる取り組みが対象です。
◎ 補助対象になる主な費用
- ホームページ制作・改修
- チラシ・パンフレット作成、ポスティング費用
- Web広告、SNS広告費
- 看板の設置・交換
- 店舗の改装(バリアフリー化や陳列棚の設置など)
- POSレジ・予約システムの導入
- 展示会への出展費用
- 新商品開発のための試作費 など
✕ 対象外になる費用(注意!)
- 人件費(従業員の給料など)
- 家賃・光熱費
- 車両購入費(キッチンカーなど特殊用途を除く原則的な車両)
- 汎用性の高い機器(パソコン、タブレット、スマホなど、事業以外にも使えてしまうもの)
【重要なポイント】 補助金は「後払い」です。採択(合格)された後に、自分で資金を用意して支払いを済ませ、その証拠を提出した後に振り込まれます。
具体的にいくら戻ってくる?
イメージしやすいように計算例を見てみましょう。(補助率2/3の場合)
- 【広告宣伝】 45万円かけてチラシとWeb広告を実施
- → 約30万円 が戻ってくる(実質負担15万円)
- 【創業投資】 125万円かけて店舗改装とHP制作を実施(創業枠利用)
- → 約83万円 が戻ってくる(実質負担42万円)
- 【設備投資】 75万円かけて機械を導入(通常枠利用)
- → 2/3は50万円なので、上限の 50万円 が戻ってくる
このように、数十万円〜百万円規模の支援が受けられるため、資金力の弱い開業当初こそ大きな力になります。
申請の3ステップ
「難しそう……」と思われるかもしれませんが、基本的な流れは以下の3ステップです。
- 商工会議所(または商工会)へ相談 + 「GビズID」の取得
- 地元の商工会議所へ行き、事業支援計画書の発行を依頼します。
- また、電子申請に必要なアカウント「GビズIDプライム」を取得します(発行まで数週間かかる場合があるため、真っ先にやりましょう)。
- 経営計画書・補助事業計画書の作成
- 「どのような事業を行い、どうやって売上を伸ばすか」を作文します。
- フォーマットが決まっており、商工会議所の指導を受けながら作成できます。
- 電子申請 → 採択 → 実施 → 補助金振込
- 申請後、審査に通れば(採択)、事業をスタートできます。
採択率は公募回によって異なりますが、概ね 50〜80%前後 で推移することが多く、しっかりと計画を練れば十分にチャンスがあります。もし不採択でも、計画を練り直して次回の公募に再チャレンジ可能です。
ここだけは注意してください
① 申請前に購入しないこと
最も多いミスがこれです。「採択決定通知」が届く前に発注・契約・購入したものは、一切対象になりません。「これからやる事業」が対象です。
② 立替資金が必要
前述の通り「後払い」ですので、一時的に支払う現金(または融資など)が必要です。
③ 悪徳業者に注意!
「補助金申請代行」を謳う怪しい業者にご注意ください。
- 「成功報酬30〜50%」といった高額な手数料を請求する
- 「必ず通します」と断言する(審査があるため100%はあり得ません)
- 契約を過剰に急かす
商工会議所や商工会では、無料で相談に乗ってくれます。また、行政書士や中小企業診断士などの国家資格者へ依頼する場合でも、相場は定額で10〜15万円(+成功報酬10%程度)が一般的です。まずは無料で相談できる公的機関を頼りましょう。
まとめ:今すぐやるべき3つのこと
補助金は「知っている人だけが得をする」制度です。開業したばかりの今こそ、ぜひ活用を検討してください。
【今すぐのアクションプラン】
- 「GビズIDプライム」を取得する(無料・オンラインで申請可)
- 地元の商工会議所(商工会)に相談予約を入れる
- 今後1年でやりたい投資(広告や改装など)を書き出してみる
まずは、お近くの商工会議所へ「持続化補助金について相談したい」と電話することから始めてみてはいかがでしょうか。その一歩が、事業を大きく成長させるきっかけになるはずです。
- 全国商工会連合会 小規模事業者持続化補助金事務局
- https://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/
- ※お住まいの地域によって「商工会」管轄か「商工会議所」管轄かが異なります。詳細は上記サイト等でご確認ください。
- gBizID(GビズID)トップページ
- ミラサポplus(中小企業庁)
