「もうムリかも…」中古ブランドせどりで挫折しかけた夜に、気づいたこと

「売れない…なんで?」
夜中、スマホの画面を何度も更新しながら、僕はため息をついていた。
副業で始めた中古ブランドせどり。
最初は「メルカリなら簡単に売れる」と思っていた。
でも、現実は違った。
出品しても、いいねすらつかない。
仕入れたバッグは部屋の隅でホコリをかぶっている。
「やっぱり自分には向いてないのかも…」
でも、あの夜を境に、少しずつ売れ始めた。
理由は、“売れる人の視点”に気づいたからだった。
売れない理由①:商品選びがズレていた
最初に仕入れたのは、ノーブランドに近い古いバッグ。
「安いし、状態も悪くないし、いけるだろう」と思っていた。
でも、売れなかった。
それは、“誰が、いつ、どんな場面で使うのか”が見えていなかったから。
🛠 変えたこと
- メルカリで「売り切れ」検索をして、実際に売れているブランドや価格帯を調べた。
- 入園式や就活など、“使うシーン”が想像できる商品を選ぶようにした。
売れない理由②:価格設定が独りよがりだった
「せっかく仕入れたんだから、利益は取りたい」
そう思って、相場より高めに設定していた。
でも、誰も見てくれない。
🛠 変えたこと
- 同じ商品の“売れた価格”を基準に設定。
- 利益率は20〜30%を目安に、送料・手数料も含めて逆算した。
売れない理由③:説明文が“ただのスペック”だった
最初の出品文は、こんな感じだった。
「ブランドバッグ 美品 送料無料」
でも、売れなかった。
🛠 変えたこと
- “商品そのもの”ではなく、“変化した未来”を描くようにした。
- 「このバッグで、久しぶりにおしゃれして出かけた。鏡に映った自分に、ちょっとだけ自信が戻った」
売れない理由④:作業がしんどくて続かない
写真撮影、説明文、梱包、発送…。
「スマホで簡単に稼げる」と思っていたのに、やることが多すぎて疲れた。
🛠 変えたこと
- 背景を固定して“まとめ撮り”
- 説明文はテンプレート化
- 梱包資材は100均でまとめ買い
“仕組み化”することで、気持ちもラクになった。
売れない理由⑤:在庫が売れず、資金が回らない
売れない商品を抱えていると、次の仕入れもできない。
「このまま全部ムダになるのか…」と焦った。
🛠 変えたこと
- 最初は“回転率重視”で仕入れる
- 売れ残りは早めに値下げして損切り
- 売れたらすぐに次の仕入れへ
それでも、売れたときに届いた言葉
ある日、出品していたバッグが売れた。
購入者から届いたメッセージには、こう書かれていた。
「このバッグで、久しぶりに外出できました。
子どもが“ママかわいいね”って言ってくれて、泣きそうでした」
——その瞬間、僕は思った。
売れたのはバッグじゃない。
“自信を取り戻すきっかけ”を届けられたんだ。
まとめ:「売れる文章」は、誰かの心をそっと支える言葉
中古ブランドせどりは、ただの物販じゃない。
- 「このバッグで、少しだけ前を向けた」
- 「この財布で、面接に行く勇気が出た」
そんな“誰かの変化”を届ける仕事だ。
売れる人は、商品じゃなく“未来”を売っている。
そしてその未来は、あなたの言葉でつくれる。
「儲からない…」を抜け出すための5つのテクニック
「中古ブランドせどりは儲からない」を解決するヒントをまとめています。
① 売れる商品ジャンルを見極める
「なんとなく有名ブランドだから」で仕入れると失敗します。
売れているのは“今”需要があるアイテム。たとえば、季節物・限定コラボ・トレンドカラーなど。
🛠 対策
- メルカリやヤフオクで「売り切れ」検索を活用
- セカストやブランドオフの売れ筋ランキングをチェック
- SNSやファッション誌でトレンドを把握
② 商品状態と付属品にこだわる
中古ブランド品は「状態」と「付属品」で価格が大きく変わります。
箱・保存袋・ギャランティカードがあるだけで、信頼度と販売価格がアップ。
🛠 対策
- 傷・汚れ・型崩れを丁寧にチェック
- 付属品が揃っている商品を優先的に仕入れる
- 商品説明に「状態の良さ」を丁寧に記載
③ 写真と説明文で“価値”を伝える
「写真が暗い」「説明がざっくり」では、どんなに良い商品でも売れません。
買う人の“未来”が想像できるように、写真と文章で魅力を伝えましょう。
🛠 対策
- 自然光で撮影、背景はシンプルに
- 使用シーンを想像させる説明文(例:「入園式にぴったりの上品なデザイン」)
- サイズ感や使用感も具体的に記載
④ 仕入れ先を分散する
「セカストだけ」「近所のリサイクルショップだけ」では、仕入れが安定しません。
オンライン仕入れ(電脳せどり)やオークションも活用して、仕入れの幅を広げましょう。
🛠 対策
- ヤフオク・楽天ラクマ・ブランドオフオンラインなどを併用
- 海外アウトレットやBUYMAも視野に
- 店舗では値札の色やセール日を把握しておく
⑤ 回転率を意識した価格設定
「高く売りたい」気持ちが強すぎると、在庫が動かず資金が止まります。
“売れる価格”で回転させることが、結果的に利益を生みます。
🛠 対策
- 相場より少し安めに設定して“即売れ”を狙う
- 値下げ交渉を見越して価格に余白を持たせる
- 回転率の高い商品を優先的に仕入れる