【初心者向け】Amazonでブランド登録するには?商標登録のやり方と費用を完全解説

「Amazonでオリジナル商品を出品したいけど、ブランド登録って難しそう…」
そんなあなたのために、実際に商標登録を自分で行った体験談を交えながら、手順と注意点を丁寧に解説します。
1. Amazonのブランド登録には「商標登録」が必須
Amazonでブランド登録するには、「特許庁に正式に登録された商標」が必要です。
- 出願中ではNG
- 登録証が発行されている必要あり
- 類似商標と被ると審査に落ちる
つまり、「ブランド名は自由に名乗れるけど、守ってくれるのは“登録”されてから」ということ。
2. 商標登録は自分でできる!代行は基本NG
「商標登録って弁護士や行政書士に頼まないとできないのでは?」と思っていませんか?
実は、個人でも十分可能です。
ただし注意点があります。
- 弁護士などの資格者以外の“代行”は違法
- 友人に代行を頼むのもNG(会社や団体でなければダメ)
- 無資格者の代行サイトは特許庁も警告しています
だからこそ、自分でやるのが安全でコストも抑えられます。
3. 商標登録の流れ【個人でできるステップ】
Step1:商標を決める
- ブランド名やロゴを決める
- 類似商標がないか検索(J-PlatPat)
Step2:指定商品・区分を決める
- 扱う商品のジャンルごとに「区分」があります
- 例:衣類 → 第25類、バッグ → 第18類
Step3:願書を作成
- 手書きまたは電子申請
- 特許庁の公式書式を使用
→ 願書のPDF記入例(特許庁)
Step4:特許庁に提出(電子or郵送)
商標登録の願書が完成したら、いよいよ提出です。提出方法は以下の2つから選べます。
- ① 電子出願(インターネット経由)
- ② 郵送出願(紙で提出)
それぞれのメリット・注意点をまとめました。
① 電子出願の具体的な方法
🔐 どこにログインするのか?
電子出願は「JPOの電子出願ソフト(特許庁の専用ソフト)」を使って行いますが、一般人が気軽に行うには「J-PlatPat(J-PlatPat Lite含む)」とは別のシステムが必要です。
本格的に行うには「e出願ソフトサポートサイト」から以下を準備する必要があります。
🧾 電子出願で必要なもの
項目 | 内容 |
---|---|
電子証明書 | マイナンバーカード等に含まれる公的個人認証 |
ICカードリーダー | マイナンバーを読み込むために必須 |
出願用ソフト | 特許庁の「特許出願ソフト(e出願ソフト)」をインストール |
署名ツール | 電子的に本人確認するために必要 |
手数料納付用アカウント | インターネットバンキング・クレジットカードなど |
💡 電子出願の注意点
- 準備に時間がかかる(ソフト導入、証明書の取得など)
- 初心者にはややハードルが高い
- 自宅にICカードリーダーがない場合は、別途購入が必要(1,000円前後)
✅ こんな人におすすめ
→ 法人・事業者・複数件を出願する予定がある人
② 郵送出願の具体的な方法
📮 どこに送る? どうやって送る?
郵送出願の場合、願書は以下の宛先に送ります:
〒100-8915
東京都千代田区霞が関3-4-3
特許庁 特許行政部 総務課 特許出願係 宛
📦 どの郵送方法がよいのか?
方法 | おすすめ度 | 特徴 |
---|---|---|
簡易書留(推奨) | ◎ | 配達記録が残り、確実に届く |
レターパックプラス | ○ | 追跡あり。速達相当のスピード |
普通郵便 | × | 紛失リスクがあるため非推奨 |
✅ おすすめは「簡易書留+封筒A4サイズ」
→ 100円程度の追加料金で安全性が格段に上がります。
🧾 郵送出願のデメリット:電子化手数料がかかる
郵送で送った場合、特許庁側で電子データに変換するための「電子化手数料」が別途発生します。
💸 電子化手数料
- 700円 +(700円 × 用紙の枚数)
例:3枚の場合 → 700円+700円×3枚=2,800円
※出願料とは別に支払いが必要です。
どちらを選べばよいか?【初心者向けまとめ】
出願方法 | おすすめ対象 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
電子出願 | 法人・中級者 | 早くて安い、ミスが減る | 導入ハードルが高い |
郵送出願 | 初心者 | 簡単、コンビニで対応可 | 電子化手数料がかかる |
→ 初心者には郵送(+FAX事前チェック)が一番確実で安全です。
※FAX事前チェックについては後述しています
4. 実際にやってわかった!注意点・間違いやすいところ
✅ 商標は「登録できそう」な名前かチェック必須
「なんとなくオシャレ」でも、類似商標があれば落ちます。
J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)で検索は必ず!
✅ 区分は重複に注意
バッグと衣類では登録区分が異なります。必要な区分を取りこぼすと再申請になります。
✅ 願書は“形式ミス”で落とされることも
例えば、
- 出願人の住所が住民票と違う
- ロゴの添付が不適切
細かいところで差し戻されることもあるので、事前確認が重要です。
5. 郵送 vs 電子出願|どちらが良い?
比較項目 | 郵送出願 | 電子出願(J-PlatPat) |
---|---|---|
費用 | 安い | やや高い(システム利用料) |
ミス | 書類不備のリスク高 | システムがエラー通知してくれる |
簡単さ | プリントや封筒の用意が必要 | マイナンバーなどが必要 |
おすすめ | 初心者なら「郵送+FAXチェック」がおすすめ |
6. 商標登録にかかる費用(2025年時点)
内容 | 費用(税込) |
---|---|
出願料(1区分) | 12,000円 |
登録料(1区分) | 28,200円(10年分) |
合計 | 40,200円〜(1区分の場合) |
※区分が増えると1区分あたり追加料金あり
※電子出願はシステム手数料が別途かかることもあります
7. 特許庁に事前チェックしてもらえる裏ワザ:FAX活用術
実際に筆者がやった裏ワザです。
✅ FAXで願書を送って“事前チェック”してもらえる!
- メールでは対応してもらえない
- FAX送信前に電話で「内容確認をお願いしたい」と伝える
- 送付先や担当者名を聞いておく
- チェックをしてくれるのは別の人になる
- 余白に「折り返し電話番号」「ページ数」を明記
- コンビニFAXでOK(1回50円程度)
これをやっておけば、形式ミスでやり直しになるリスクを減らせます。
まとめ:商標登録で「自分のブランド」を守ろう
- ブランド登録をしたいなら商標登録は必須
- 代行はリスクがあるので自分でやるのが安心
- FAXによる事前チェックを活用すれば、初心者でも成功しやすい
Amazonでの販売を本格的に進めたいなら、まずは自分のブランドを守る第一歩として、商標登録に挑戦してみましょう!
