Amazon「一般的な価格より高い価格です」の原因と解消法！出品停止を防ぐ4つの対策ステップ【セラー必見】

「Amazonで設定した価格が『一般的な価格より高い価格です』と判定され、出品が止まってしまった…」 「突然カートボックス（おすすめ出品）が取れなくなり、売上が激減した…」

Amazonセラーであれば一度は直面するこのトラブル。その正体は、Amazon独自の「適正な価格設定に関するポリシー」による自動判定です。自由に価格を決めたいセラーにとっては厄介なルールですが、AmazonのAIが何を基準に「高すぎる」と判断しているのかを理解すれば、正しく対処することが可能です。

本記事では、AmazonのAIが価格を監視する3つの視点を紐解き、警告を解消するための具体的かつ実践的な4つのステップを解説します。規約違反によるリスクを回避し、適正な利益を守りながら販売を継続するためのノウハウを、公式ヘルプやセラーフォーラムの情報を基にまとめました。

「一般的な価格より高い価格です」の正体と対策

「自由に価格を決めたいのに、なぜAmazonに止められるのか？」 そう憤りを感じるのも無理はありません。しかし、Amazonは「地球上で最も顧客中心の会社」を掲げており、消費者が損をしないよう独自のアルゴリズムで価格を監視しています。

なぜ「高すぎる」と判定されるのか？

AmazonのAIは、あなたの設定した価格を以下の3つの視点で常に比較しています。

1. 直近の販売履歴（過去の平均価格）
   • 最近まで1,000円で売れていたものを、在庫が減ったからと急に3,000円に上げると、「異常な値上げ」と判定されます。
2. Amazon以外のサイトでの販売価格
   • 楽天、Yahoo!ショッピング、メーカー公式サイトなどで、あなたの商品がより安く売られている場合、Amazonは「Amazonの顧客が損をしている」と判断し、警告を出します。
3. メーカー希望小売価格（参考価格）との乖離
   • 定価が設定されている商品で、それを大幅に上回るプレミアム価格（転売価格など）を設定すると、ポリシー違反として検知されやすくなります。

警告を解消するための4つのステップ

このエラーが出た場合、ただ価格を下げるだけでなく、以下の設定を見直すことで解消されるケースが多いです。

ステップ①：出品価格の「上限」と「下限」を設定する

在庫管理画面で、自分が許容できる価格の幅をAmazonに伝えます。

• 手順: セラーセントラル「在庫管理」→「設定」→「出品価格の下限」「出品価格の上限」にチェックを入れて更新。その後、商品ごとに数値を入力します。

ステップ②：メーカー希望小売価格を入力する

「参考価格」が設定されていない場合、Amazonは独自の判断を下します。正当な価格であることを示すために入力しましょう。

• 手順: 商品の編集画面（出品情報タブ）にある「メーカー希望小売価格」に正しい金額を入力します。

ステップ③：配送料を含めた合計金額を見直す

Amazonは「商品価格 ＋ 配送料」の合計で比較します。送料無料（出品者負担）に設定している場合は、他サイトの「送料別価格」に負けていないか確認してください。

ステップ④：価格を少しずつ下げる

どうしてもエラーが消えない場合は、Amazonが提示している「参考価格」付近まで一度下げて出品を再開させ、そこから数日かけて少しずつ価格を戻していく「慣らし」が必要な場合もあります。

根本的な解決策：価格自動設定の活用

ライバルの価格変動やAmazonのポリシー変更に手動で対応し続けるのは限界があります。 セラーセントラルの「価格の自動設定（Automate Pricing）」機能を使えば、設定した下限価格の範囲内で、Amazonのポリシーに抵触しないようリアルタイムで価格を調整してくれます。

まとめ

Amazonの「一般的な価格より高い価格です」という警告は、顧客の信頼を守るための厳格なアルゴリズムによるものです。この問題を放置せず、AmazonのAIに「正当な価格である」という根拠を提示することが、安定した販売を続ける鍵となります。

最後に、今すぐ実践すべき解消ポイントを振り返ります。

• 価格比較の基準を知る: 過去の販売履歴、他サイト（楽天・ヤフショ等）の価格、メーカー希望小売価格との乖離がチェックされています。
• 4つの解消ステップを実行: 「上限・下限価格」の設定、正確な「参考価格（メーカー希望小売価格）」の入力、送料込み価格の再点検、そして必要に応じた段階的な価格調整を行いましょう。
• ツールで自動化する: 手動での管理に限界を感じたら、Amazon公式の「価格の自動設定」機能を活用し、ポリシーに抵触しない範囲で利益を最大化する運用に切り替えるのが賢明です。

まずはセラーセントラルの在庫管理画面を開き、「出品価格の上限・下限」が適切に設定されているか確認することから始めてください。Amazonのルールを味方につけ、健全なアカウント運用を目指しましょう。

おっさん事業主

急に事業を始めた人

40代半ばに原因不明の体調不良で会社を退社し、しばらく休んでも回復する兆しがないので、出来そうなことから小さく事業を始めました。 何か大きなことを成し遂げたわけではないですが、事業をやってみて気が付いたことを、記録として残していきます。