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【山崎元の“最後の”教え】新NISA、買うべきは「オルカン」だけ。経済評論家が残した投資の遺言【ReHacQ動画まとめ】

おっさん事業主
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これは、単なる投資解説ではありません。2024年1月に逝去された経済評論家・山崎元さんが、生前最後に出演した動画で、私たちに残してくれた「最後のメッセージ」であり、「投資の遺言」です。

自身の壮絶な闘病生活を冷静に語りながら、後藤達也さんを相手に、山崎さんが生涯をかけて貫き通した「お金と投資のシンプルな真実」。

なぜ彼は「金融商品の99%はクズだ」と断言したのか?そして、知り尽くした金融業界の裏側の、その先に見つけた、新NISAにおける「ほぼ全ての人にとっての唯一の正解」とは何か?

この記事は、山崎さんが命を削ってまで伝えたかった、ブレることのない力強い哲学の神髄を、余すことなく記録したものです。


【後藤達也と新NISA】投資のシンプルな真実!赤裸々告白【S&P500とオルカン】

動画で紹介された投資術を、初心者でも分かるようにまとめました。

注意:投資は自己責任でお願いします。この記事は動画の内容をまとめたものであり、投資を推奨するものではありません。

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トピック①:山崎元という男の「哲学」と「矜持」

キャリアと評論家としてのスタンス

山崎さんは、自身のキャリアを振り返り、「偉くならなかったし、お金持ちにもならなかった」ことが、かえって評論家としてしがらみなく本質を語る上で良かったと語ります。

彼の仕事のモチベーションは、「正しくて、できれば面白いことを、なるべくたくさんの人に伝えて、ちょっと感心されたい」という非常に純粋なものでした。金融業界の「汚いところ」を数多く見てきた経験が、彼の辛口ながらもユーザーに寄り添う評論の原点となっています。

食道がんとの闘い、そして死生観

動画では、山崎さん自身がステージ4の食道がんであり、「半年大丈夫だという医者は一人もいない」という厳しい状況であることを淡々と、そして客観的に語ります。

がんと診断されてもなお、日々の「幸せ」と「残念」を分けて考え、「予想と希望を分ける」ことの重要性を説く姿は、投資におけるリスクとの向き合い方にも通じる、彼の哲学の核心部分と言えるでしょう。

トピック②:金融業界の「不都合な真実」

山崎さんは、日本の金融業界が抱える問題点を、いつもの”山崎節”で厳しく指摘します。

ほとんどの金融商品は「クズ」である

衝撃的な発言ですが、山崎さんは「金融商品の99%は、手数料を比較するだけで『クズ』だとわかる」と断言します。特に、手数料の高い投資信託(アクティブファンドなど)は、手数料の分だけ市場平均に負ける可能性が極めて高いため、買う価値がないと一刀両断します。

「お金の問題は人それぞれ」というFPへの警鐘

「お客様一人ひとりに合ったプランを」と謳うファイナンシャルプランナー(FP)に対しても、「頭の中が濁っているか、商売をしようとしているかのどちらか」と厳しく批判。山崎さんによれば、お金の最適解は、実は非常にシンプルで、ほとんどの人に共通すると考えているからです。

トピック③:新NISAと投資の「シンプルな答え」

では、山崎さんが考える「ほぼ全ての人にとっての最適解」とは何なのでしょうか。

結論:買うべきは「オルカン」だけ

新NISAの投資対象として、山崎さんが唯一無二と言えるほど強く推奨するのが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称「オルカン」です。

  • なぜオルカンなのか?
    1. 手数料が圧倒的に安い: 100万円を運用しても、年間の手数料は600円以下。手数料が高い商品を選ぶ無駄を徹底的に排除できます。
    2. これ一本で全世界に分散: 世界中の株式に、市場の大きさに応じて自動的に分散投資してくれます。これ以上に効率的な分散投資は存在しない、というのが山崎さんの考えです。

NISAの正しい使い方

  • 枠は「早く」「大きく」使う: 「積み立て」はリスクを徐々に取るための「気休め」に過ぎない。長期的には良いと信じるなら、ごちゃごちゃ考えずにNISAの非課税枠は可能な限り早く、大きく使い切るのが基本方針だと語ります。
  • 「成長投資枠」は不要?: 「つみたて投資枠」で買えるオルカンが最適解であるため、基本的に「成長投資枠」で何を買うか悩む必要すらない、とシンプルに結論付けています。

山崎元が金融業界を信じなくなった理由

山崎元さんの「金融商品の99%はクズである」という辛口な評論の裏側には、彼が12回の転職を通じて様々な金融機関の内部で目の当たりにしてきた、日本の金融業界の「不都合な真実」がありました。

経験談①:信託銀行時代に見た「顧客不在」の現実

山崎さんは、キャリアの初期に在籍した信託銀行での経験を語ります。当時、ファンド・トラスト(年金などの運用)において、実質的に「利回り保証」が行われていたというのです。

  • 何が問題だったのか? 本来、投資に元本保証や利回り保証はあり得ません。しかし、当時は「大手金融機関が損をさせるはずがない」という暗黙の了解のもと、損失が出た場合は会社が補填(穴埋め)するのが常態化していました。
  • 山崎さんが学んだこと これは、顧客のためにリスクを取ってリターンを追求するのではなく、金融機関の「信用」を守るために、実質的な損失を会社全体で隠蔽する行為に他なりません。この経験を通じて、山崎さんは金融機関の「顧客不在」な体質と、運用商品のパフォーマンスがいかに信頼できないものであるかを肌で感じ取ります。

経験談②:外資系証券会社で見た「決算ごまかし」商品の販売

次に山崎さんが語ったのは、外資系証券会社に在籍していた時代の経験です。そこでは、日本の企業に対して「決算をごまかすための仕組み」、つまり損失を隠蔽するための金融商品を販売していたという衝撃的な事実を明かしました。

  • 何が問題だったのか? これは、企業の財務状況を偽り、投資家を欺く行為を手助けするものです。金融機関が、顧客である企業の利益ではなく、自社の手数料稼ぎのために、モラルに反する商品を平気で販売していたのです。
  • 山崎さんが学んだこと この経験により、金融業界にはびこる「手数料至上主義」と、顧客の利益を二の次にする構造的な問題を再認識します。いくら複雑で高度に見える金融商品でも、その実態は「手数料稼ぎの道具」であることが多い、という彼の持論は、こうした原体験から生まれています。

経験談③:「偉くならず、金持ちにならなかった」ことの価値

山崎さんは、自身のキャリアを「偉くもならず、お金持ちにもならなかった」と自嘲気味に語ります。しかし、彼はこれこそが評論家としての最大の強みになったと結論づけています。

出世コースから外れ、特定の組織の論理に染まらなかったからこそ、彼は業界のしがらみや利害関係を一切気にすることなく、「何が本当に顧客のためになるのか」という一点だけを追求し、発信し続けることができたのです。

山崎元さんの経験から学ぶ3つの教訓

1. 「プロのおすすめ」を鵜呑みにしない

山崎さんは、金融機関の内部で「顧客不在」や「手数料至上主義」の現実を目の当たりにしました。彼らが勧める商品は、本当にあなたの利益のためではなく、会社や営業担当者の利益のためである可能性が高いのです。

教訓

銀行や証券会社の窓口で「あなたにぴったりの商品です」と勧められても、すぐに信じてはいけません。「この人は、なぜ私にこの商品を勧めるのだろう?」と一歩引いて考え、その商品が自分にとって本当に必要か、手数料は高くないかを冷静に判断する癖をつけましょう。

2. 手数料は「見えないコスト」。徹底的に低く抑えるべし

金融機関は、顧客から取る「手数料」で利益を上げています。山崎さんの経験上、複雑で手数料の高い金融商品のほとんどは、その手数料の分だけ市場平均に負ける「クズ」であると断言しています。

教訓

投資商品を選ぶ際に、最も重要視すべきは「手数料(信託報酬など)の低さ」です。年率1%の手数料の違いは、数十年後には数百万円、数千万円という大きな差になります。特に新NISAなどで長期投資を行うなら、手数料は0.1%以下など、極限まで低い商品を選ぶのが鉄則です。

3. 投資の答えは「驚くほどシンプル」である

金融業界の裏側を知り尽くした山崎さんがたどり着いた最終的な結論は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような、手数料が非常に安く、全世界に分散されたインデックスファンドをただ黙って買い続けることでした。

教訓

投資は、複雑な分析や頻繁な売買が必要な難しいものではありません。むしろ、余計なことをせず、「全世界に広く分散投資する」というシンプルなルールを、感情を挟まずに淡々と続けることが、凡人が資産を築くための最も確実な方法です。難しい金融商品や聞こえの良いセールストークに惑わされず、このシンプルな原則を信じましょう。

まとめ

今回、山崎元さんが最後の対談で私たちに託したメッセージ。それは、複雑に見せかけた金融の世界に対する、痛烈な批判と、驚くほどにシンプルな一つの「答え」でした。

この「投資の遺言」から、私たちが受け取るべき3つの教訓を、心に刻みましょう。

  1. 「プロのおすすめ」を疑え。手数料こそが悪である 金融機関の内部を渡り歩いた彼だからこそ断言できる、「金融商品の99%はクズ」という真実。彼らが勧める商品は、あなたのためではなく、彼ら自身の手数料のために存在します。投資で最も重視すべきは「手数料の低さ」です。
  2. 投資の正解は、ただ一つ。「オルカン」を黙って買う 金融のプロがたどり着いた究極の結論。それは、手数料が極めて安く、全世界に分散されたインデックスファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を、非課税枠で、淡々と買い続けること。これ以上に合理的で、凡人が勝つための戦略は存在しません。
  3. 投資は「つまらないこと」。さっさと終わらせて、人生を楽しめ 山崎さんの最も人間味あふれるメッセージ。それは、「お金のことで悩む時間と頭脳は、もっと楽しいこと、価値のあることに使いなさい」というエールです。最適な答え(オルカン)が既にあるのだから、それを実行したら、あとは自分の人生を豊かにすることに集中するべきなのです。

山崎元さんが最後に灯してくれた、この明快で力強い「シルシ(標)」。それは、これからも情報の大海で迷える多くの個人投資家にとって、最も信頼できる道しるべであり続けるでしょう。

ご注意

本記事は動画の内容をまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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ABOUT ME
おっさん事業主
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急に事業を始めた人
40代半ばに原因不明の体調不良で会社を退社し、しばらく休んでも回復する兆しがないので、出来そうなことから小さく事業を始めました。 何か大きなことを成し遂げたわけではないですが、事業をやってみて気が付いたことを、記録として残していきます。
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