【バンクアカデミー小林亮平】新NISA実績を全公開!2025年“波乱相場”を乗り切った投資の正解【ReHacQ動画まとめ】

2025年前半、トランプ関税ショックで市場は急落、そして驚異的な回復…。 新NISAを始めたばかりのあなたの心は、この激しい値動きに、大きく揺さぶられたのではないでしょうか?
「このまま積み立てていて、本当に大丈夫…?」
そんな、すべての投資家が抱える不安に対し、大人気YouTubeチャンネル「バンクアカデミー」の小林亮平さんが、自身の新NISA運用実績を“全公開”するという、驚くべき透明性をもって答えを示してくれました。
この記事では、人気番組「ReHacQ投資塾」で語られた、そのリアルな運用成績から、波乱相場を乗り切るための具体的なリスクコントロール術、そして誰もが悩む「出口戦略」まで、小林流NISA術の神髄を徹底解説します。
これは、机上の空論ではない。本物の実績に裏打ちされた、あなたの資産を守り、育てるための、最も信頼できる羅針盤です。

動画で紹介された投資術を、初心者でも分かるようにまとめました。
続編:【ReHacQvsバンクアカデミー】NISAの出口戦略完全版!米国株&日本株どう選ぶ?【小林亮平】
注意:投資は自己責任でお願いします。この記事は動画の内容をまとめたものであり、投資を推奨するものではありません。
波乱相場をどう乗り切るべきだったか?
番組冒頭のテーマは、多くの投資家を悩ませた2025年前半の株価下落局面。小林さんは、自身の経験から、その乗り切り方を解説しました。
1. トランプ関税ショックと株価の回復
- 下落の原因
- 2025年1月から4月にかけて、S&P500が大きく下落しました。これは、主にトランプ関税ショックによるもので、米中貿易摩擦の再燃懸念が金融市場に動揺を与えました。
- 驚くほどの回復
- しかし、市場はその後驚くほど回復し、再び過去最高値を更新するという波乱の展開を見せました。
2. 波乱相場を乗り切る「積み立て投資」の強さ
- 教科書通りの成功
- 小林さんは、この下落局面でも積み立て投資を継続していたため、「下落した分、安く買えた」と語ります。これはまさに、ドルコスト平均法という積み立て投資の教科書通りの成功例です。
- 心構えの重要性
- 「下がったらどうしよう」と不安になるのは当然ですが、「自分が将来的に何に期待して投資しているのか」を改めて確認し、冷静さを保つことが重要だと強調します。
新NISAの運用実績と「継続すること」の重要性
小林さんは、自身の新NISA運用実績を具体的な数字で公開し、投資を継続することの重要性を力説しました。
1. 小林さん自身の運用実績 (S&P500への積み立て)
- スタート
- 2024年から月30万円をS&P500(eMAXIS Slim 米国株式 S&P500)に積み立て。
- 2024年末
- 運用12ヶ月で元本360万円、含み益約50万円(+14%)。
- 2025年8月時点
- 運用20ヶ月で元本600万円、含み益約92万円(+15%)。過去最高の含み益を更新。
- 下落時も継続
- 2025年4月のトランプ関税ショックで含み損を抱える時期もあったが、投げ出さずに継続した結果、回復し過去最高益を達成しました。
- 下落時も継続
- 運用20ヶ月で元本600万円、含み益約92万円(+15%)。過去最高の含み益を更新。
2. 小林さんの父親の運用実績 (S&P500への一括投資)
- スタート
- 2024年に年360万円を一括投資。
- 2024年末
- 含み益約128万円(+35%)。相場環境が非常に良かったため、積み立てよりも高いリターン。
- 2025年8月時点
- 含み益約156万円(+21.7%)。
- 理論上は一括投資が強い
- 過去のデータを見る限り、理論上は早めの一括投資の方がリターンが高くなる傾向があることを認めつつも、「未来の相場は何が起きるか分からない」と指摘します。
- 理論上は一括投資が強い
- 含み益約156万円(+21.7%)。
3. 「継続すること」が何よりも大事
小林さんは、自身の経験から「下落時も投げ出さずに投資を継続すること」が、新NISAで資産を増やす上で最も重要だと語ります。これが3年目、4年目と続けていく上での大事な心構えに繋がると実感しているとのこと。
- 一括投資
- 相場環境が良ければ高いリターンが期待できるが、下落時には「何もできない」状態になり、精神的な負担が大きい。
- 積み立て投資
- 下落時も安く買えるため、精神的な余裕が持てる。
2025年後半の相場を読む「チェックポイント」
小林さんは、2025年後半に向けて、特に以下の3点に注目すべきだと解説します。
1. 米国の雇用統計
- 現状の懸念
- 7月の雇用統計で、米国の労働市場が急激に悪化している可能性が示唆されました。過去3ヶ月で雇用者数の大幅な下方修正があり、思ったより雇用情勢が弱いのでは、という懸念が出ています。
- 今後の影響
- もし雇用情勢の悪化が続けば、米国経済の景気後退不安が高まり、市場に影響を与える可能性があります。
- 注意点
- 雇用統計のデータは大幅に修正されることも多いため、過度に一喜一憂せず、長期的なトレンドで見る必要があります。
2. トランプ関税の動向
米中貿易摩擦の再燃懸念は、常に市場の動揺を招く要因です。トランプ氏の政策動向は、今後も引き続き注視すべき点だと強調します。
3. 米国の利下げとインフレ再燃リスク
- 利下げの期待
- 9月、10月、12月と年内に計3回の利下げがほぼ確実視されており、本来であれば株高要因です。
- インフレ再燃リスク
- しかし、利下げによって落ち着いていたインフレが再び加速する「インフレ再燃」のリスクも指摘。FRBが利下げに踏み切れなくなれば、市場の期待が裏切られ、再び波乱相場になる恐れもあります。
新NISAの出口戦略「いつ売るか?」
新NISAは非課税期間が無期限になったことで、いつ売ればいいか悩む人が増えました。小林さんは、この「出口戦略」について、非常に現実的な考え方を提示します。
1. 旧NISAの運用は「基本放置」でOK
- 旧NISAの継続
- 2023年までの旧NISA(つみたてNISA、一般NISA)で投資した分は、非課税期間(つみたてNISAなら最長20年、一般NISAなら最長5年)がそのまま継続されます。
- 非課税メリットを最大限に
- この期間は税金がかからないため、とりあえずは「放置」しておくのが得策だと小林さんは語ります。非課税期間終了後も、自動的に課税口座に移管され運用が続くため、すぐに使う予定がなければそのまま持ち続ける選択肢もあります。
2. 新NISAの出口戦略
- 「いつかはお金を使う」という前提
- 長く運用を続けると、「せっかく増えた資産を売却するのがもったいない」という感情が生まれてしまいがちです。しかし、小林さんは「いつかはお金を使わないといけない」という前提に立ちます。
- 最強の出口戦略は「自動売却サービス」
- 感情に流されずに売却するため、小林さんが推奨するのが、投資信託の「自動定期売却サービス」です。これは、毎月数万円など、決まった金額を自動で売却してくれるサービスで、楽天証券やSBI証券などで利用できます。
- 活用の例
- 老後資金: 65歳から毎月〇万円を自動売却して、年金の足しにする。
- 教育資金: 子どもが大学に入学するタイミングで、まとまった金額を自動売却する。
- 新NISAへの再投資も
- 旧NISAの非課税期間が終わったタイミングで一度売却し、新NISAの生涯投資枠に空きがあれば、そこで改めて新規投資することも有効な選択肢です。これにより、非課税でさらに長く運用を続けることができます。
「米国株」と「日本株」どう選ぶ?
「新NISAの年間360万円は無理だけど、月3万円や5万円なら…」という人に向けて、小林さんが自身の考えと、様々な配分方法を提示しました。
1. 小林さんの基本スタンス:「米国株」をメインに
- 世界経済の「メインストリーム」
- 小林さんは、自身が米国株(S&P500)に投資を集中していることを明かし、「世界全体の株式市場で見たとき、米国株は圧倒的メジャー」と語ります。米国経済が世界を牽引しているため、まずはそこに軸足を置くアプローチです。
- ハイテク・AI関連の成長性
- GAFAに代表される米国のハイテク企業は、AI関連への巨額な設備投資を惜しまず、今後も成長が期待される分野。「過小投資のリスクは課題投資のリスクより大きい」というピチャイCEO(Google)の言葉を引用し、米国企業の成長への「本気度」を評価しています。
- 円安の恩恵
- 米国株はドル建て資産であるため、円安の局面では為替差益も期待できるという通貨分散のメリットも強調しました。
2. 月5万円の配分例:王道から個性派まで
投資額 | 選択肢1 (王道) | 選択肢2 (積極派) | 選択肢3 (横川さん流) | 選択肢4 (小林さん流) |
月3万円 | S&P500(3万円) | S&P500(3万円) | S&P500(2万円) 日本株(1万円) | S&P500(3万円) |
月1万円 | なし | NASDAQ100 (1万円) | 日本株(1万円) | なし |
月1万円 | なし | インド株(1万円) | なし | なし |
合計 | S&P500に集中 | 米国の成長株+新興国 | 米国と日本のバランス | 米国株に集中 |
- S&P500集中
- 小林さん自身のメイン戦略。シンプルに米国経済の成長に賭ける。
- ハイテク・新興国ミックス(例:月5万円)
- S&P500(3万円)+ NASDAQ100(1万円)+ インド株(1万円)
- NASDAQ100: より積極的に米国のハイテク成長株を狙いたい人向け。
- インド株: 中国に代わる人口ボーナス期を迎えるインドの成長に期待する人向け。
- 横川楓さん流(月5万円)
- 米国株(約3.3万円)+ 日本株(約1.7万円)
- 米国株中心としつつも、「身近で調べやすい」という日本株の魅力を考慮し、日本株にも分散投資する、やや保守的な考え方です。
小林亮平流「リスクコントロール術」と心構え
相場は常に変動するため、リスクコントロールと、それに動じないメンタルが不可欠です。
1. 株式と現金の「比率」でリスク調整
- シンプルな考え方
- 株式と現金の比率を調整することで、ポートフォリオ全体のリスクをコントロールします。例えば、総資産1000万円のうち、株式500万円・現金500万円(50%ずつ)を基本とし、より守りたいなら現金を700万円・株式を300万円に減らすといった調整を行います。
- 王道は「分散投資」と「複数資産」
- オルカン
- より広範囲に分散したい場合は、全世界株式(オルカン)への投資が王道です。
- 複数資産
- 株式だけでなく、債券(より安定志向)、ゴールド(金)(インフレヘッジ、株との分散効果)なども混ぜておくことが、教科書的なリスク分散方法だと解説します。
- オルカン
2. 暴落時の「マイ・ルール」を決めておく
- 下落時の行動計画
- 2025年4月の暴落時も、小林さんは事前に「マイ・ルール」を決めていました。
- 例:「S&P500が10%下がったら、投資資金の1/4を投入。さらに10%下がったら、もう1/4を投入。」
- これにより、最大40%の下落までは資金が尽きずに買い増しが可能となります。
- 2025年4月の暴落時も、小林さんは事前に「マイ・ルール」を決めていました。
- 感情的な判断を避ける
- 事前にルールを決めておくことで、暴落時にパニックにならず、感情に左右されずに機械的に行動できます。これが、暴落をチャンスに変える秘訣です。
3. 「とにかく継続」が最強の武器
- 小林さんは、自身のNISA運用実績(下落時も継続して最高益を更新)を例に、「短期の相場に一喜一憂せず、遠い将来に向けてコツコツ続けていくこと」が、何よりも重要だと語ります。
- 投資は「自分へのタイムカプセル」
- 遠い未来の自分へのタイムカプセルだと思って、買い続けることが大切だ、と表現しました。
投資初心者が注意すべきアドバイス
小林さんの経験と戦略から、初心者が学ぶべき重要なポイントが5つあります。
- 「自分が何を信じて投資しているか」を明確にする
- 相場が乱高下する時こそ、なぜその銘柄(S&P500やオルカンなど)を選んだのか、その長期的な成長ストーリーを改めて確認しましょう。
「米国は今後も人口増加が期待できる」「AI関連株が伸びる」など、自分なりの根拠を持つことが、慌てないための精神的な支えになります。
- 相場が乱高下する時こそ、なぜその銘柄(S&P500やオルカンなど)を選んだのか、その長期的な成長ストーリーを改めて確認しましょう。
- 「ほったらかし」は最強の戦略
- 特に積み立て投資をしている初心者は、日々の細かいニュースや株価の変動を逐一チェックする必要はありません。
相場が乱高下している時こそ、見ないで「ほったらかし」にしておくこと。これが個人投資家だからこそできる、最高の戦略です。
- 特に積み立て投資をしている初心者は、日々の細かいニュースや株価の変動を逐一チェックする必要はありません。
- .「感情は投資の邪魔」と心得る
- 株価が上がるともっと上がると思い、下がると不安で売りたくなるのが人間です。しかし、感情的な判断は投資においてはマイナスにしかなりません。
自動売却サービスやマイ・ルールを設定し、感情を排除する仕組みを作りましょう。
- 株価が上がるともっと上がると思い、下がると不安で売りたくなるのが人間です。しかし、感情的な判断は投資においてはマイナスにしかなりません。
- 「高リターン」は続かないと心得る
- 短期間で+35%といった高いリターンは、円安と株高という複数の要因が重なった「異常」な状態です。これがずっと続くとは思わないこと。
年間5%程度の平均リターンを目安に、冷静に投資を続けることが大切です。
- 短期間で+35%といった高いリターンは、円安と株高という複数の要因が重なった「異常」な状態です。これがずっと続くとは思わないこと。
- 日本株は「身近」だが「成長分野」か吟味が必要
- 日本株は身近で調べやすいというメリットはありますが、小林さんのように「AI関連など、これから最も伸びる分野に、日本企業がどれだけ食い込めるか不透明」という視点も持つことが重要ですし、それが彼の米国株集中投資の理由でもあります。自分の「好き」だけで投資するのではなく、成長性も冷静に見極める必要があります。
まとめ
今回は、バンクアカデミー小林亮平さんが、自らのリアルな新NISA運用実績を基に語った、2025年の波乱相場を乗り切るための、極めて実践的な投資戦略をご紹介しました。
彼の解説は、私たち個人投資家が、感情的なパニックから抜け出し、論理的に資産形成を続けるための、力強い“お守り”となるはずです。
最後に、あなたの新NISAを成功に導く「小林流・3つの鉄則」を、もう一度心に刻みましょう。
- 「継続」こそが最強の武器である
- 小林さん自身の運用実績が証明したように、相場の下落は「安く買えるチャンス」です。短期的な値動きに一喜一憂せず、淡々と積み立てを続けること。これこそが、凡人が勝つための唯一の道です。
- 暴落時の「マイ・ルール」を、平時にこそ決めておく
- 株価が10%下がったら、資金の4分の1を追加投資する」といった、暴落時の行動計画を事前に決めておくこと。これが、パニック売りという最悪の選択から、あなたを守ります。
- 投資とは「未来の自分へのタイムカプセル」である
- NISAの本当のゴールは、数十年という、はるか先にあります。日々の値動きは、その長い旅路の、ほんの小さな凸凹に過ぎません。遠い未来の自分への贈り物を、コツコツと送り続ける。その心構えが、あなたを成功へと導きます。
相場の嵐は、これからも必ずやってきます。しかし、このシンプルで力強い原則を胸に、あなたも自信を持って、新NISAという船を、豊かな未来へと進めていきましょう。
本記事は動画の内容をまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。