平均6万円→1万円台へ!モンベル「わんパック」が始めたランドセル市場の静かな革命
皆様、こんにちは。
「ラン活」という言葉をご存知でしょうか。お子さんの小学校入学に向けて、早い家庭では入学の1年以上前からランドセル選びをスタートする、あの現象です。私もこのニュースを読んで、通学カバン市場が今まさに大きな転換点を迎えていることを強く感じました。今回はそのトピックを、消費トレンドと投資の両面からじっくり読み解いていきたいと思います。
ニュースのまとめ
「ラン活」という言葉が定着し、ランドセルの平均購入価格は年々高騰し続けており、最新の調査では6万円を超える水準に達しています。
そんな状況に一石を投じているのが、アウトドアブランド・モンベルが展開する通学用バックパック「わんパック」です。
価格は1万円台と従来のランドセルに比べて大幅に安く、自治体がまとめて購入するケースも増えています
富山県立山町では2023年度以降の新1年生で希望する家庭に無償配布されており、徳島県鳴門市でも「なるとまるごと子育て応援パッケージ事業」の一環として、新1年生へのランドセル無償化が始まりました。
岐阜県下呂市、岡山県備前市など、導入する自治体の輪はじわじわと全国に広がっています。
このニュースの「本質」を読み解く
① ランドセル市場の「破壊」が始まった
物価高騰が進む昨今、ランドセルの値段も上昇の一途をたどっています。購入金額が65,000円以上の製品が全体の30%を超えるという調査結果もあり、約20年前と比べて平均2万円以上も値上がりしたというデータもあります。
一方で、モンベルのわんパックは1万6,000〜1万8,000円台という価格帯。これは従来ランドセルの約3分の1以下です。
これは単なる安物の登場ではありません。アウトドアの技術と素材を活かした、“機能で勝負する本物の代替品” が現れたということです。業界的には、いわゆるディスラプション(市場破壊) の始まりと見ることができます。
② 自治体調達という「新しい市場」の誕生
立山町では、モンベルへの委託料として3カ年度で702万円(税込)の予算を確保。約540個を供給する計画で進められました。
このモデルが重要なのは、購買の主体がBtoC(消費者向け)からBtoG(政府・自治体向け)へ移行するという点です。一家庭が1個買うのではなく、自治体が数百個・数千個をまとめて発注するという購買モデルは、繊維・バッグメーカーにとって安定した大口受注を意味します。
③ タブレット時代が後押しする「脱ランドセル」
「わんパック」は、学校教材として普及したパソコンやタブレットなど、あらゆるものをオールインワンで収納できる設計になっています。
GIGAスクール構想で各小学生にタブレットが配られる時代、収納力・軽量性・防水性を兼ね備えたバックパック型は教育環境の変化にも合致した選択肢です。ランドセルからバックパックへのシフトは、今後さらに加速する可能性があります。
投資家目線で見る関連銘柄
本命・注目株
モンベルは残念ながら未上場企業のため、直接投資は現時点では不可能です。しかし、市場の変化は周辺の素材・繊維・バッグ関連企業に恩恵をもたらす可能性があります。
トーア紡コーポレーション(証券コード:3204)
- 【業種】繊維メーカー
- 【特徴】ナイロン・機能素材を中心に展開
- 【時価総額】小型株ゾーン(思惑が入りやすい)
- 【狙いの理由】
- 通学バッグや自治体向け調達で使われるナイロン・繊維素材の需要拡大の恩恵が期待できます。小型株のため値動きに注目。
低位株カタログ:繊維・素材テーマの注目株
| 銘柄名 | コード | 特徴 |
|---|---|---|
| グンゼ | 3002 | 機能素材・スポーツウェア展開の繊維大手 |
| クラボウ | 3106 | 高機能素材・バッグ・衣料用途を持つ繊維メーカー |
| セーレン | 3569 | 軽量・防水素材に強みを持つ機能繊維企業 |
| ヤマトインターナショナル | 8127 | バッグ・カジュアル衣料展開のアパレル企業 |
上記銘柄はあくまでテーマに関連する企業として取り上げたものです。投資判断はご自身で行っていただき、必要に応じて専門家へのご相談もご検討ください。株式投資にはリスクが伴います。
まとめ:今後の見通しと戦略
今回のニュースの本質は、「ランドセル市場の構造転換」 です。
- 高騰するランドセルへの家庭の不満が限界に達しつつある
- 自治体が大量購入するBtoGモデルが全国に広がりつつある
- タブレット・PC普及がバックパック型への移行を後押ししている
市場が変わる局面では、既存プレイヤーではなく変化の受益者に注目するのが鉄則です。
モンベルのわんパックというプロダクトは、単に「安いランドセル」ではありません。アウトドア技術 × 社会課題(子育て費用の高騰)× 教育DX という3つの潮流が重なった、時代を映す商品です。
この流れが今後どう広がるか、ぜひ引き続き注目していきましょう。
- 東洋経済オンライン(Yahoo!ニュース掲載)「ラン活疲れを癒やすモンベル「1万円台ランドセル」の正体」
- モンベル公式ニュースリリース「富山県立山町とモンベルがコラボ 通学用バックパック「わんパック」を開発」
- 日経BP(新・公民連携最前線)「新入学児童に通学用リュックサックを無償配布、立山町がモンベルに製作を委託」
- BE-PAL(小学館)「モンベルの「わんパック」とは?2万円以下で買えるランドセルの魅力」
- コクリコ(講談社)「ランドセルの無償配布やサブスクは家計を救うのか!? 2024年度ラン活最新サービス」
- BuzzFeed Japan「「ランドセルじゃなくてこれでいい」と大反響。モンベルが安価で軽い「通学リュック」を開発した理由」
- 本記事の内容は、公開時点の情報を基にした投稿者個人の主観による「予想」や「考察」であり、将来の事実や結果を保証するものではありません。
- 記事内で紹介している銘柄、株価、発売時期、仕様などは推測を含みます。
- 投資や購入に関する最終的な決定は、必ずご自身で最新の企業IRや公式情報をご確認の上、自己責任で行ってください。
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