「返してくれないの?」FBAで返品されない商品と、3ヶ月“調査中”のまま動かない現実【Amazon納品トラブル体験記】

「それ、まさに自分のことだ」と思った方、いませんか?
納品したFBA商品の一部が返品されない――。
問い合わせてもAmazonからは「調査中」の一点張り。
数ヶ月も倉庫に留まったまま、音沙汰なし。
しかも、該当商品は1台あたりの単価が高く、数台分がまるごと返ってこない状況。
返送も補填もされず、自社のキャッシュフローを圧迫し続けています。
本記事は、私自身が直面したこのトラブルをもとに、同じ悩みを抱える出品者の方へ向けて、
- なぜ商品が返品されないのか
- サポートが役に立たない理由
- 補填や返送を受けるための具体的アクション
- Amazonに期待しすぎないためのリスク管理
を、実体験ベースでお伝えします。
1. 納品トラブルの発端は「JANコード変更」だった
納品した商品のJANコードが、あるタイミングでメーカー側によって変更されていたことに気づかず、そのまま複数台をFBAに納品。
結果、すべての商品がエラー扱いとなり返送対象に。
そのうちの大半はスムーズに返品されたのですが、なぜか一部の商品だけが返送されず、返品申請もキャンセルされるという状況に陥りました。
2. サポートからの返信は3ヶ月間ずっと「調査中」
「返品申請をしたが自動でキャンセルされた」
「問い合わせたが“現在調査中です”としか返ってこない」
「状況は確認中ですが、もうしばらくお待ちください」
…これが何週間も続きます。
しかも、毎回違う担当者に状況説明からやり直し。
どれだけ粘っても、Amazon側は「未納品扱いではない」と言うばかりで進展しない。
3. 返品・補填されないときの対応手順
私が実際に行った手順を、以下にまとめます:
✅ 配送伝票・納品記録・商品写真をすべて保存
→ 納品時の証拠としてAmazonに提示
✅ 納品エラーの原因を正確に伝える
→ 「JAN変更による納品不備」と明記し、誤納品であっても倉庫側で商品が届いている事実をアピール
✅ FBA補填申請フォームを使用して直接請求
→ サポート経由ではなく、出品者セントラル内の補填請求ページから
✅ サポートからの返信が進展しない場合は「パフォーマンスチーム」にエスカレーション
4. 補填制度の“限界”と注意点
2024年以降、FBAの補填ルールは一部変更されており、
補填対象となっても、全額補填されるケースは限定的です。
現在の方針では:
- 補填金額は「販売価格」ではなく「仕入れ価格」に基づく
- 上限が設定されており、必ずしも満額ではない
- 明確な証明書類(納品記録、仕入れ書など)がないと審査が通りづらい
つまり、補填してもらえる可能性はゼロではないものの、
「全額保証されるだろう」という認識は今の時代では危険です。
5. 再発防止のために実践している3つのこと
この経験を経て、今では以下の3つを必ず実践しています:
- すべてのJANコードを納品前に再チェック
- JAN変更のリスクを考慮し、メーカーに定期確認
- 高額商品の納品時は「納品記録」「追跡記録」「商品写真」を必ず保管
結論:Amazonの「調査中」は信用せず、証拠を持って動け
今回の件で、私は学びました。
- サポートに任せきりはNG。
- 証拠を揃えて自分で“動かす力”が必要。
- Amazonとの交渉には、根拠と粘り強さが不可欠。
もし今、返品されない商品に悩んでいるなら、
ぜひこの記事の対処法を試してみてください。
Amazonは便利ですが、過信すると大きな損失に繋がります。