【初心者セラー向け】子ASINが同じになる?バリエーション出品で失敗しない設定方法とは

「あれ?商品名もSKUも違うのに、ASINが同じに…?」
Amazonでカラーやサイズ違いの商品をバリエーション出品しようとしたら、すべて同じASINに…。
「ちゃんと商品名もSKUも変えたのに、なぜ?」と頭を抱えていませんか?
実はこのトラブル、初心者セラーが最もつまずきやすいポイントの一つです。
この記事では、小口出品者でも正しくバリエーションを組むための「子ASINの作り方」と、同じASINになってしまう原因と対策をわかりやすく解説します。
なぜ別の商品なのに同じASINになるの?
原因①:出品情報をコピーして登録している
Amazonでは、既存の出品情報をコピーして登録するとASINが引き継がれてしまう場合があります。
この方法は時短にはなりますが、システム上では「同一商品の再出品」とみなされ、別商品として認識されません。
原因②:JANコードや外部製品IDが共通または未設定
製品コード(JANやEAN)が同一・未設定のままだと、Amazonは同一商品と誤認識しやすくなります。
特に製品コード免除を使って出品する場合、見た目は違ってもAmazon内部では同じ商品と認識されやすいのです。
子ASINを正しく作る3ステップ
①【重要】コピーせず、毎回「新規登録」する
「出品情報をコピー」は便利ですが、ASINの混同の原因になります。
→ 必ず、「商品を新規に登録」からスタートし、商品情報を1件ずつコピペで入力しましょう。
②SKU、商品名、バリエーション属性をすべて異なる内容に
例:カラーが異なる場合は、商品名に「ブルー」「レッド」などを明記。
またSKUも「item-red」「item-blue」など、バリエーションに応じて明確に分けましょう。
③JANコードの取得を検討する(推奨)
製品コード免除でも出品可能ですが、JANコードがあるとAmazonが別商品と認識しやすくなります。
バリエーション商品が多いなら、GS1コードの取得(公式)や、正規のJANコード販売サービス利用をおすすめします。
バリエーションを組む正しい手順(親ASINと子ASIN)
- それぞれのバリエーション商品(色・サイズごと)を「新規登録」で作成(子ASIN)
- 出品情報の登録完了後、親ASINを作成
- セラーセントラルの「在庫管理」 →「バリエーションの作成」から統合
※子ASINが正しく登録されていれば、親ASINを後から作っても問題ありません。
ブランド登録・JANコード取得のメリット
「とりあえず出品したいだけなんだけど…」と思うかもしれません。
ですが、小口出品者でもブランド登録とJANコード取得をしておくと、トラブル回避効果が大きいのです。
- ASIN重複が起きにくくなる
- 商品情報の編集権限が持てる
- 他出品者からの乗っ取り・相乗りリスクが減る
今後長くAmazonで販売を続けたいなら、早い段階での登録が安心です。
よくある疑問Q&A
Q. 製品コード免除でも複数の子ASINを登録できますか?
技術的には可能ですが、商品情報が似すぎていると自動的に同一ASINに統合されることがあります。商品名・ブランド・商品仕様をきちんと変えて登録しましょう。
Q. 子ASINがどうしても別れない時は?
一度登録した商品を削除し、24時間以上待ってから再登録することで、Amazonのキャッシュがリセットされてうまくいくことがあります。
あなたのバリエーション登録、間違っていませんか?
JANコード免除の正しい申請方法とは?
「JANコードを持っていないけど、商品を出品したい」という場合は、Amazonで「製品コード免除(GTIN免除)」を申請することで、JANコードなしで出品が可能です。
JANコード免除の申請手順
- セラーセントラルにログイン
- 【在庫】→【商品登録ツールを使う】→【製品コードがありません】を選択
- GTIN免除の申請ページにアクセス
- 「ブランド名」と「商品カテゴリ」を選択
- 「申請」ボタンをクリック
- Amazonの審査が入る(通常1~2営業日で完了)
※ブランド名は「Generic(汎用品)」でも申請可能です。
※ブランド登録している場合は、そのブランド名で申請することで審査が通りやすくなります。
免除申請が通らない原因例
- ブランド名と商品画像が一致しない(例:「Generic」なのに画像にロゴあり)
- 同じブランドで過去に大量出品し、スパム扱いされている
- 同カテゴリにすでに同様の商品が多数存在している
Amazonブランド登録のメリットと手順
JANコード免除が通らない、商品情報を自由に編集できない、他出品者にカタログを乗っ取られた──
こんなトラブルを避けるために有効なのが「Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)」です。
ブランド登録の主なメリット
- 商品情報(タイトル・画像・仕様)の編集権限が得られる
- 相乗りや無断出品をAmazonに申告できる
- 検索順位が上がりやすくなる傾向にある
- A+コンテンツ(画像・比較表など)を追加できる
- スポンサーブランド広告の使用が可能
特にオリジナル商品を扱っている場合、カタログ支配権を握れるという点は非常に重要です。
ブランド登録の流れ【2025年最新版】
- 商標を取得する(登録商標である必要あり)
- 日本であれば「特許庁」から出願し、約6~12ヶ月で取得可能(費用目安:数万円)
- Amazonブランド登録ポータルにアクセス
https://brandservices.amazon.co.jp/ - 【ブランドを登録する】から申請開始
- ブランド名(登録商標と一致させる)
- ロゴ画像や商品画像
- 商品カテゴリ
- 販売チャネル(自社ECなどがあると有利) - 審査(5〜10営業日)後、承認
ブランド登録の注意点
- 商標は「登録済み(出願中では不可)」が条件
- 代理出願や代行業者を通す場合は信頼性に注意
- ロゴとブランド名が一致しないと審査落ちしやすい
まとめ
正しい登録で子ASINトラブルを防ごう
子ASINが同じになってしまう問題は、コピー出品と製品コード未設定が主な原因です。
✔ コピーせず1件ずつ新規登録
✔ SKU・商品名・色などを明確に分ける
✔ JANコード取得やブランド登録も検討する
これらを守るだけで、初心者でも安心してバリエーション出品ができます。
JANコード免除とブランド登録は、出品者の“盾と剣”
- JANコード免除は、商品登録のハードルを下げるための「盾」
- ブランド登録は、自社商品の価値を守り・広げるための「剣」
これらをうまく活用することで、初心者でもAmazonでスムーズにバリエーション展開が可能になります。