メルカリで「返品なし」のキャンセルは可能!出品者・購入者別の丁寧なメッセージ例文と失敗しない全手順
「メルカリで届いた商品が壊れていたけれど、返送の手間や送料を考えると気が重い…」 「出品者としてミスをしてしまった。着払い送料を払うより、そのまま引き取ってもらって解決したい」
メルカリでは、双方の合意さえあれば「返品なし」で取引をキャンセル(全額返金)することが可能です。しかし、提案の仕方を間違えると「誠意がない」と思われたり、事務局からペナルティを受けたりするリスクもあります。
本記事では、メルカリの規約に基づいた「返品不要キャンセル」の正しい手順と、トラブルを円満に解決するためのそのまま使えるメッセージ例文を立場別に紹介します。「返送の手間」を「相手への配慮」に変える伝え方をマスターして、スマートにトラブルを解決しましょう。

「返品不要」は、お互いのメリットを強調する
「返品なしでのキャンセル」は、単なる手抜きではありません。
- 出品者のメリット: 返送にかかる「着払い送料」を支払わずに済む。
- 購入者のメリット: 面倒な「再梱包」や「発送手続き」をせずに済む。
この共通のメリットを理解した上で、誠意を持って提案するのがコツです。
そのまま使える!メッセージ例文
不備があった際、トラブルを最小限に抑えて解決するための例文です。
1. 出品者から提案する場合(返送送料が高くつくとき)
〇〇様 この度は、お届けした商品に不備があり、多大なご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。こちらの検品不足です。
つきましては、全額返金のため取引のキャンセルをお願いしたいと存じます。 商品の返送についてですが、着払い送料が商品代金を上回ってしまうため、お手元で破棄いただくか、再利用していただければ幸いです(返品は不要です)。
この対応でよろしければ、私の方からキャンセル申請を行います。ご同意いただけるかご確認をお願いいたします。
2. 購入者から提案する場合(安価な商品の不備など)
〇〇様 お世話になっております。商品が無事に届きましたが、残念ながら〇〇の部分に破損がございました。
つきましては、キャンセル(返金)のご相談をさせてください。 こちらの商品は非常に安価なものですので、返送の送料を出品者様がご負担されると、かえってご負担が大きくなるかと存じます。
もしよろしければ、返品なしのキャンセルとし、こちらで処分させていただく形でもよろしいでしょうか。出品者様のご意向をお聞かせください。
3. 同意後の最終確認メッセージ
ご快諾いただきありがとうございます。 それでは「返品なし」の条件で、これからキャンセル申請を行います。 事務局から通知が届きましたら、同意のお手続きをお願いいたします。
返品なしキャンセルの手順と注意点
間違った手順で行うと、返金されなかったりペナルティを受けたりする可能性があります。
- 必ず「受取評価」の前に話し合う
- 受取評価をしてしまうと取引が完了し、事務局を通したキャンセルができなくなります。
- キャンセル申請時に「返品しない」を選択する
- 出品者がキャンセル申請を行う際、「商品の返品を希望しますか?」という項目で「返品しない」を選択してください。
- 「返品なし」に合意した旨を理由に書く
- 理由欄に「商品の不備により、双方合意の上で返品なしのキャンセルを行います」と一筆添えると事務局の承認がスムーズです。
まとめ
「返品なしのキャンセル」は、ルールを守って誠実に行えば、出品者・購入者双方にとって「コストと手間を最小限に抑える最善の解決策」になります。
円満な解決のために、以下のポイントを必ず守りましょう。
- 「受取評価」は絶対にしない: 評価後のキャンセルは非常に困難になります。必ずメッセージで相談を。
- 相手のメリットを強調する: 「返送の手間を省く」「着払い送料の負担をなくす」という共通の利益を丁寧に提案しましょう。
- 事務局への申請は正確に: キャンセル申請時に「返品しない」を選択し、理由欄に「双方合意の上」であることを明記するのがスムーズな承認のコツです。
メルカリでの評価は、ミスの有無だけでなく「トラブルへの対応力」で決まります。ご紹介した例文を活用して、誠意ある対応を心がければ、万が一の時も嫌な後味を残さず取引を終えることができます。
本記事の内容は、メルカリ公式ガイドおよび規約を基に構成しています。
- メルカリ公式ヘルプ: 取引のキャンセル方法
- 「双方のお客さまが返品不要に合意している場合は、『返品しない』を選択し、取引をキャンセルすることができます」と明記されています。
- メルカリ公式ニュース: 商品の返品手順
- キャンセル申請から返金までの具体的な流れが解説されています。
- メルカリガイド: 返品を依頼されたら
- 返品の有無にかかわらず、まずはメッセージで話し合い、合意することが大前提であると示されています。
