Google Search Console「1日の割り当て量を超えた」…いつ回復するの?【対処法あり】

渾身の記事を書き上げ、一刻も早くGoogleにインデックスさせたい!そう意気込んでサーチコンソールの「URL検査」ツールを開き、「インデックス登録をリクエスト」を連打…。
その直後、「1日の割り当て量を超えました」という、冷たいメッセージが表示され、頭が真っ白になっていませんか?
「ペナルティを受けた?」「もう今日の作業は何もできないの?」
そんな、突然の“出禁宣告”に、焦りと不安を感じているかもしれません。
ご安心ください。それはペナルティではなく、誰にでも起こりうる一時的な制限です。 そして、もっとスマートな解決策が存在します。
この記事では、そのエラーがなぜ起こるのか、どれくらいで回復するのか、そして、二度とこのメッセージを見ることなく、Googleと賢く付き合うための「サイトマップ」活用術まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

「1日の割り当て量を超えた」とは何か?
このエラーは、Search ConsoleのURL検査ツールやインデックス登録リクエストを過度に行ったときに出るもので、GoogleのAPI使用制限に関連しています。

割り当てとは?
- Googleが定める1日あたりのリクエスト上限のこと。
- 通常は1ユーザーあたり数百件~千件のリクエストが可能ですが、短時間に集中すると制限されることがあります。
よくあるトリガー
- 一気に大量の記事を「インデックス登録リクエスト」した
- 自動ツールや外部サービス経由で大量アクセスが集中した
- サイト全体のクロールリクエストが急増した
回復はいつ?|自然回復にかかる時間の目安
結論から言うと、多くの場合24時間以内に自動回復します。
ただし、以下のようなパターンがあります。
状況 | 回復時間の目安 |
---|---|
初回の制限 | 数時間~24時間以内に復旧することが多い |
繰り返し制限されている | 最大で72時間程度ブロックされることも |
API経由の過剰リクエスト | Google Cloud Consoleで制限緩和申請が必要な場合もあり |
対処法|今すぐできる4つの対策
① 時間を空けて再実行する
翌日以降に再びURL検査を実施。連続使用を避けましょう。
② 本当に必要なURLだけ登録
すべてのURLを登録する必要はありません。重要なページだけに絞りましょう。
③ サイトマップを活用する
サイトマップを送信しておけば、登録依頼しなくてもGoogleが自動的にクロールします。
サイトマップとは?
- サイト全体の構造をGoogleに伝えるXMLファイル
- 各ページのURLや最終更新日をリスト化して、クロールの効率を高める
- 特にインデックス登録されにくい新規ページや、動的なサイトに効果的
サイトマップを作成する方法
WordPressを使用している場合:
- プラグイン「XML Sitemaps」や「Yoast SEO」などで自動生成可能
- Yoast SEOの場合 →
https://あなたのドメイン/sitemap_index.xml
- All in One SEOの場合 →
https://あなたのドメイン/sitemap.xml
- Yoast SEOの場合 →
静的サイトやHTMLベースのサイトの場合:
- XML-Sitemaps.comなどの無料ツールで作成
- 作成後、
sitemap.xml
をサーバーのルートディレクトリにアップロード
Search Consoleにサイトマップを送信する方法
- Google Search Consoleにログイン
- 左メニューの「サイトマップ」をクリック
https://〜/sitemap.xml
の形式でURLを入力して「送信」- ステータスが「成功しました」になれば完了
サイトマップ送信後の注意点
- 送信直後にインデックス登録されるとは限らない
- サイトの評価やクロール頻度により時間差がある
- エラーや「取得できません」表示が続く場合は、URL構成やサーバー設定を確認
④ 外部ツールの使用に注意
RankMathやYoast SEOなどの自動送信機能を併用している場合は、設定を確認しましょう。
気をつけたいポイント|インデックス登録の“焦り”が招く悪循環
たとえば新しい記事を書いた後、すぐに上位表示させたくて何度も登録リクエストしたこと、ありませんか?
でも、実際にはGoogleのクロール頻度を高める工夫をした方が、自然にインデックスされやすくなります。
“慌てず、正しく待つ”のが最善策
- 「1日の割り当て量を超えた」は一時的な現象で、通常は24時間以内に復旧します
- 過度なリクエストを控え、サイトマップや自然流入を意識した運用が重要です
- 頻繁に起きる場合は、Google Cloud ConsoleでAPIの制限状況を確認するのも一つの方法
まとめ
今回は、多くのサイト運営者が一度は遭遇する、Googleサーチコンソールの「1日の割り当て量を超えた」エラーについて、その原因と根本的な解決策を解説しました。
このエラーメッセージは、Googleからのペナルティではありません。むしろ、「手動で何度もリクエストする、そのやり方はもう古いですよ」という、Googleからの親切な“アドバイス”なのです。
最後に、あなたのサイト運営を、よりスマートで効率的にするための「3つの鉄則」を、もう一度心に刻んでください。
- 慌てない。エラーは24時間以内に、ほぼ自動で回復する
- これは一時的な制限です。まずは一晩、心を落ち着けて待ちましょう。
- 「インデックス登録をリクエスト」は、緊急時だけの最終手段と心得る
- 頻繁に使う機能ではありません。リライトした記事を、どうしても早く再評価してほしい時など、ここぞという場面に限定しましょう。
- あなたの仕事は「サイトマップの送信」。あとはGoogleに任せる
- XMLサイトマップを一度サーチコンソールに送信しておけば、あとはあなたが新しい記事を公開するたびに、Googleが自動で、そして効率的に見つけに来てくれます。これこそが、現代のサイト運営における、王道にして最強の“お作法”です。
手動でのリクエスト作業から卒業し、サイトマップという「自動化」の仕組みを導入すること。それが、このエラーから永遠に解放され、Googleと良好な関係を築くための、最も確実な一歩です。