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ある日、運営しているサイト宛に「スマホ向け全画面広告・ワイプ広告の固定単価保証」の提案メールが届きました。
内容としては、広告タグを設置するだけで、CPM(1,000回表示あたりの収益)が固定で支払われるというものです。
届いたオファーメール(サンプル)
件名:スマホ面広告の単価保証 特別オファー
○○サイト運営者様
お世話になっております。広告代理店の担当者です。
この度、スマートフォン向け広告の特別条件をご案内いたします。
ご提案内容
- 全画面広告:CPM 150円固定
- ワイプ広告:CPM 70円固定
※初期段階から上記単価を保証
貴サイトには広告タグを貼っていただくだけで収益化が可能です。
他社広告やGoogle AdSenseとの併用も可能です。
本ご案内は期間限定となりますので、ぜひお早めにご検討ください。
※市況により単価は変動する場合があります
会社名・担当者名:[省略]
住所:[省略]
電話番号・メールアドレス:[省略]
広告枠買い取り型オファーの例
上記のようなメールは、「広告枠を買い取り、固定単価で配信する」という営業提案の一種です。
条件が魅力的に見える反面、以下の注意点があります。
- 広告品質の確認が必須
- アダルトや詐欺的広告が配信される可能性を排除できない場合あり。
- SEOやユーザー体験への影響
- 契約条件の事前確認
- 最低掲載期間・解約条件・支払いサイクルを必ず確認。
安全に試す方法としては、アクセスが少ないページで短期間テスト導入するか、もしくは返信せずスルーする対応が有効です。
提案の概要
- 全画面広告:CPM150円固定
- ワイプ広告:CPM70円固定
- Google AdSense等との併用可(ただし実際の運用ではポリシー違反の可能性あり)
- メールの差出人は広告プラットフォーム事業を展開する企業
判断すべきポイント
本物か詐欺か
- ドメインは実在企業のもので、フィッシングや架空企業の可能性は低い
- ただし、「信頼できる実績がある広告ネットワークかどうか」は別問題
- 実績・評判は事前調査が必要
広告の内容と影響
- 全画面広告・ワイプ広告はユーザー体験を大きく損なう可能性
- スマホ表示では直帰率が上がり、長期的にはSEOに悪影響が出る場合も
- 配信される広告の品質(アダルト、詐欺まがい、怪しいアプリ誘導など)を自分でコントロールできるかが重要
リスク
- ユーザーのアクセスデータが広告配信元に渡る
- 広告品質をコントロールできない場合、サイトの信頼性が低下
- ポリシー違反による他広告サービス(例:AdSense)の停止リスク
安全な判断フロー
- 企業の評判を調べる
- 「会社名+広告+評判」で検索し、利用者の声や導入事例を確認
- 広告フォーマットを事前確認
- サンプル広告の表示例を見て、UIやUXへの影響を評価
- 契約条件をチェック
- テスト運用から始める
- アクセスが少ないページで短期間実施
- 収益・直帰率・滞在時間を比較
導入手順(テストする場合)
① 事前準備
- 広告サンプルの取得
- 自サイトのポリシーと整合性確認
- 他広告サービスとの併用可否チェック
② テスト導入
③ 運用期間
- 1週間〜1ヶ月程度
- 収益・SEO・ユーザー反応を計測
④ 判断
- 収益が改善しても離脱率や順位が悪化 → 見送り
- 品質やブランドに悪影響 → 即撤去
導入しない場合の安全な対応
- 返信せずスルーでも問題なし(営業メールは一斉送信が多い)
- 今後のメールを避けたい場合は差出人ドメインを受信拒否
- Gmailなら「迷惑メール報告」やフィルター設定が有効
辞退メール例
スルーせずに返信をする場合のサンプル文面例
件名:広告掲載のご提案について(辞退のご連絡)
お世話になっております。
このたびは広告掲載のご提案をいただき、ありがとうございます。
現状では新規広告枠の導入予定がないため、今回は見送らせていただきます。
今後の営業メールはお控えいただけますと幸いです。
まとめ
- 固定単価保証の広告提案は魅力的に見えるが、収益性だけで判断すると長期的にマイナスになることも多い
- ユーザー体験・広告品質・SEO影響を総合的に検証してから導入すべき
- 導入する場合も、短期テスト+限定ページで安全に評価するのが鉄則
ABOUT ME
40代半ばに原因不明の体調不良で会社を退社し、しばらく休んでも回復する兆しがないので、出来そうなことから小さく事業を始めました。
何か大きなことを成し遂げたわけではないですが、事業をやってみて気が付いたことを、記録として残していきます。