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NYダウ急落・原油急騰でも「円は買われない」——中東ショック相場でドル円157円台が示す、2026年の特殊な方程式

おっさん事業主
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こんにちは。今回は、今まさに世界の投資家が固唾を呑んで見守っている「中東リスク×原油ショック」をテーマにお届けします。

2026年2月27日(金)のNYダウは、前日比521ドル安の約48,978ドルで取引を終えました。インフレ懸念と地政学的リスクの高まりを背景にした大幅下落で、米国とイスラエルがイランへの攻撃を実施したことで、週明けの金融市場への警戒感がさらに広がりました。

週明け3月2日(月)も続落し、取引時間中の値幅は680ドル以上に及ぶ極めて荒い値動きとなりました。取引開始直後には下げ幅が一時600ドルに迫り、その後一時プラスに転換する場面もありましたが、短期的な地政学リスクの高まりか、中長期にわたる中東全域の緊張継続かで市場の見方は定まっていない状況です。

そして、今回の相場で最大の注目点がこれです。

株が急落し、原油が急騰しているのに、ドル円は157円台を維持している。

「有事=円高」という教科書的な常識が通じない。これが、今の相場の核心です。

この記事では、その理由と、現在のレート(ドル円157.61円・豪ドル円110.48円)を踏まえたリアルな投資戦略をお伝えします。

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今、何が起きているのか?

原油が急騰——その規模は「ショック級」

3日の米国時間、原油先物は4.7%上昇し、2025年1月以来の高値で取引を終えました。北海ブレント先物は1バレル81.40ドル、米WTI先物は74.56ドルとなり、この紛争が始まって以来ブレントは12%上昇しています。

3日の米金融市場では、イランでの戦闘に沈静化の兆しが見られない中、エネルギー市場の長期的な混乱やインフレ急加速への警戒感が強まり、北海ブレント原油は一時1バレル85ドルを上回る場面もありました。

3日のダウ工業株30種平均はさらに続落し、前日比403ドル安の48,501ドルで引けました。一時は1,200ドル超の下落となり、2025年4月以来最大の下げ幅となる場面もありましたが、トランプ大統領がホルムズ海峡を通過するタンカーを米海軍が護衛すると表明したことで、午後に入って下げ幅を縮小しました。

ホルムズ海峡リスクの深刻さ

今回のイランの動きは、ホルムズ海峡の航行を阻害する安全上のリスクを明確に示しており、原油供給網の寸断が長期化すれば、過去に経験したことのない価格の高騰に至る恐れがあります。特に日本は中東からの原油輸入への依存度が高いことから、その影響は特に大きくなる可能性があります。

野村総合研究所の分析によると、悲観シナリオ(ホルムズ海峡の長期封鎖)では原油価格が1バレル140ドルまで高騰し、日本の実質GDPは0.65%押し下げられ、物価は1.14%上昇。景気後退に陥る可能性もあると指摘されています。

FRBの利下げ観測が急後退

3月2日の短期金融市場では、中東での戦争が原油価格を押し上げたことでインフレ懸念が高まり、FRBが2026年に3回の利下げを実施する確率はわずか20%に低下しました。先週はほぼ50%だった確率が、たった数日で半分以下に急落したことになります。

なぜ「有事なのに円が買われないのか」?

ここが今回、一番大切なポイントです。

教科書的には「株安・リスクオフ → 円買い」のはずです。ところが現実はこうなっています。

  • 株は急落
  • 原油は急騰
  • それでもドル円は157円台を維持

週明けのドル円は下窓を開けて取引が始まった後、有事のドル買いが進行し、円安の展開となりました。FRBの年内利下げ観測が後退していることもドルを後押しし、ストラテジストは「今回の原油急騰が持続し、最終的に米国のインフレ圧力を押し上げるのであれば、市場はFRBが利下げにより慎重になると考え始めた初期兆候だろう」と述べています。

この現象の正体は、「円キャリートレードの継続」です。

日米の金利差が依然として大きい現状では、低金利の円を借りて高金利のドルで運用する動きが根強く続いています。構造的な円安の状態が続いており、実質金利がマイナスである限り円は弱いという認識のもと、FRBの利下げは既に終わったとの見方を示す市場関係者も出ています。

つまり今の相場では、

  • 「原油高 → インフレ再燃 → FRB利下げ後退 → ドル高」

という連鎖が働いており、円高にはなりにくい構造になっているのです。

機関投資家はどう動いているか?

機関投資家の動きを読むうえで、今重要なのは以下の点です。

米フランクリン・テンプルトン・インスティチュートは「軍事衝突がエネルギーや物流の寸断に至るかどうかで市場にもたらす影響はまるで違う」と指摘し、もし寸断の現実味が高まればリスク資産の下押し要因となると見ています。

現在、機関投資家の間で起きていることをざっくり整理するとこうなります。

  • エネルギー株は買い(原油高の恩恵)
  • 航空株・輸送株は売り(燃料費急騰)
  • ハイテク・グロース株はリスクオフで売られやすい
  • 金・ゴールドに逃避資金が流入
  • 米長期金利(10年債)は一時4.06%近辺まで上昇(インフレ懸念による債券売り)

そして為替では、「ドル高・クロス円の動き」が最も注目ポイントになっています。

現在のレートを踏まえたリアルなトレードシナリオ

ここからは、現在のレート(ドル円157.61円・豪ドル円110.48円)に基づいた、現実的な戦略をお伝えします。

本命:ドル円(USD/JPY)の押し目ロング戦略

現在のドル円157.61円は、「有事のドル買い」「インフレ再燃によるFRB利下げ後退」という2つの追い風を受けています。

ドル円の目先は、2月初旬に上値を拒まれた158円が意識されており、そこを突破した場合はテクニカル的に160円が再び視野に入ってくると見られています。ただし、日本当局の為替介入への警戒も根強く残っています。

  • 【通貨ペア】 ドル円(USD/JPY)
  • 【目線】 買い(ロング)/押し目待ち
  • 【重要ライン】
    • 160.00円:政府・日銀の介入警戒ライン(最大の壁)
    • 158.50円:直近の短期高値・上値抵抗
    • 156.50円:押し目の目安ライン
  • 【エントリー目安(本命)】 156.80〜157.00円での押し目ロング
  • 【利確目標】 159.50〜160.00円
  • 【撤退ライン(損切り)】 155.90円割れ
  • 【狙い目の理由】
    • 原油高→インフレ→FRB利下げ後退という流れがドル高を支える構造。日銀がまだ緩和寄りの姿勢を崩していない中、ドルが売られる材料は乏しい。押し目を拾ってロングが基本戦略。
  • 【短期逆張りシナリオ】
    • 158.50円付近でのショート(利確156.50円・損切り159.30円)も考えられるが、あくまで短期の逆張りとして小さく取りにいく局面。

サブシナリオ:豪ドル円(AUD/JPY)の押し目ロング戦略

現在の豪ドル円110.48円は、少し複雑な状況にあります。

豪ドルは資源通貨であり、原油高・資源高局面では本来プラスに働きます。一方で、株安・リスクオフが強まると「リスク資産として売られる」という側面もあります。

  • 【通貨ペア】 豪ドル円(AUD/JPY)
  • 【目線】 押し目ロング(ただし株安継続なら慎重に)
  • 【エントリー目安】 109.80〜110.00円での押し目ロング
  • 【利確目標】 112.00円
  • 【撤退ライン(損切り)】 108.80円割れ
  • 【狙い目の理由】
    • 中国の景気刺激策への期待・資源高・円安という3つが豪ドルを下支えしやすい。ただし、株安が一段と深まる局面ではいったん手控えて、113円付近の戻りを確認してからエントリーする慎重策も有効です。

最も注意すべき「160円ライン」の攻防

ドル円は目先で158円を突破した場合、テクニカル的には160円が再び視野に入ってきますが、日本当局の為替介入も気がかりなところです。

160円は単なる「きりのいい数字」ではありません。過去に政府・日銀が為替介入に動いたラインであり、市場参加者の多くが強く意識している攻防ラインです。

  • 160円を超えると → 日銀・財務省の口先介入・実弾介入リスクが一気に高まる
  • 急落した場合は → 数円単位の戻し(損切り地獄)も起きやすい

160円付近では「上に乗り遅れない」より「利益確定・ポジション縮小」を優先する姿勢が大切だと私は考えています。

今後の3つのシナリオ

野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは、今後の原油価格の動向を3つのシナリオで分析しています。

  • メインシナリオ(原油87ドル水準)
    • 日本のGDPを年0.18%押し下げ、物価は0.31%上昇。円安が続きドル高圧力も継続。
  • 楽観シナリオ(原油77ドル水準)
    • 「12日間戦争」並みの早期収束。GDPへの影響は軽微。リスクオフ解除で豪ドル円などクロス円が戻しやすい。
  • 悲観シナリオ(原油140ドル水準)
    • ホルムズ海峡の年単位の完全封鎖。スタグフレーション型リスクが現実化し、日本経済にとっても最悪の展開。

私は現状を「メインとやや楽観の間」と見ており、原油価格と地政学リスクの動向を最優先で注視しています。

まとめ|「有事相場は準備した人だけが取れる」

今回の中東ショックが示しているのは、「教科書通りの相場はやってこない」という厳しい現実です。

  • 「株安 → 円高」は今の相場では通じない
  • 「有事のドル買い」+「FRB利下げ後退」がドル円の下値を支えている
  • 160円という「巨大な壁」が、上値を抑える最大のリスク
  • 豪ドル円は資源高が下支えする一方、株安が重しになる「綱引き状態」

こういった複数の材料が交錯する相場では、スプレッドが急拡大するタイミングが必ず来ます。そのとき、スプレッドが広がりにくいFX口座・約定力の強い環境を持っているかどうかが、トレード結果を大きく左右します。

特に私がおすすめしているのは、「メイン口座」と「ニューストレード専用のサブ口座」を分けるという管理方法です。ニュース直後の瞬間的なスプレッド拡大で損切りに引っかかる——これを防ぐだけで、トレードの安定度は大きく変わります。

まだ口座環境が整っていない方は、ぜひこの機会に見直してみてください。

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次に大きく動くのは株よりも、まず為替です。私はドル円の156円台への押し目と、豪ドル円の動向を注意深く見ながら、次のチャンスを待つつもりです。

根拠となる参考ニュース・情報源
  1. 日本経済新聞「NYダウ73ドル安、日中値幅680ドルの荒い値動き イラン情勢見定め」(2026年3月2日)
  2. 日本経済新聞「NYダウ一時1200ドル安も下げ縮小 トランプ氏『タンカー護衛』表明」(2026年3月3日)
  3. Bloomberg「米株・国債が下落、原油高に揺れる-ドル全面高で157円台後半」(2026年3月3日)
  4. Bloomberg「FRB、ECB、英中銀の利下げ観測後退-中東情勢緊迫でインフレ懸念」(2026年3月2日)
  5. Reuters / NewsweekJapan「原油先物4.7%急騰、中東情勢緊迫で2025年1月以来の高値」(2026年3月3日)
  6. 毎日新聞 / Yahoo!ニュース「中東情勢緊迫化 日本経済どうなる 3パターン想定(野村総合研究所 木内登英氏)」(2026年3月)
  7. OANDA証券「OANDAラボ」「NYダウの振り返りと見通し:インフレ懸念とイラン情勢緊迫でリスク回避の売りが加速」(2026年3月2日)
  8. OANDA証券「OANDAラボ」「ドル/円見通し:ドル円は円安で157円台前半|米国によるイラン攻撃で有事のドル買い」(2026年3月3日)
  9. みんかぶFX「ドル円、157円台半ばまで上昇 イラン攻撃でドル高が強まる=NY為替序盤」(2026年3月2日)
  10. 外為どっとコム マネ育チャンネル「ドル円見通し総まとめ 構造的な円安は続く|佐々木融氏が語る2026年末165円シナリオ」(2026年3月4日)
  11. リセバ総研「3月4日更新:中東情勢の緊迫で日本のガソリン価格はどうなる?ホルムズ海峡封鎖で原油価格高騰は必至」(2026年3月4日)
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おっさん事業主
おっさん事業主
急に事業を始めた人
40代半ば、元会社員。 長年の会社勤めの末、原因不明の体調不良により退職。「無理なく、自分のペースで働きたい」という思いから、専門知識ゼロで「せどり・転売」の世界へ飛び込む。 現在は、物販事業(Amazon・メルカリ・ヤフオク)に加え、株式投資や市況分析、ブログ運営へと活動の幅を拡大中。 派手な成功話ではなく、体調や環境と向き合いながら「小さく事業を育てていく」等身大の記録とノウハウを発信しています。
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